辞書を改訂するという作業

昨日に引き続き病院へ。今日も2-3時間検査にかかるかもしれないので、自分は待ち時間の間に散髪に行ったのだが、早く終わったようで、イトーヨーカドーで合流し、武蔵野プレイスで一息ついて帰ってくる。雨がぽつぽつと降り始めたので、今日の散歩はお休み。

NHK 教育テレビでやっていた辞書を編む人たちという番組がおもしろかった。辞書作りに憧れてインターンとして三省堂の辞書編集部に飛び込んだ筑波大の大学院生の視点から、辞書作りを描いたものである。「舟を編む」という辞書作成の映画があり、先日地上波でも放映されていたので、それに合わせて特集を組んだのであろう。基本的には「舟を編む」を見た人には同じような内容であるが、映画の中の話ではなく、実際もそうなんだ、ということを伝えるのは有意義である。また、辞書やコーパスを作成する人は、独特の雰囲気があるのだが、その雰囲気を余すところなく伝えている(映画の表現が誇張ではないことが分かるだろう)。

業界関係者(?)としては、次の大辞林は全面的に日本語コーパス(BCCWJ)に準拠する、という話や、電子版をメインにして紙版をサブにする、という話が興味深かった。世の中の流れとしてはそうなっていくのだろうな、と思ってはいたが、気がついたら回りが全部そうなってそう。ただ、辞書を読む(分からない表現や「正しく」はどういう意味か確認する)人が中心になるのではなく、辞書を使う(使って何かを書く)人が中心に変わっていくのではないか、あるいはそのように世の中を変えていった方がいいのではないか、と考えている。そういう時代には、なかなか紙の辞書は生き残って行かれないだろうなぁ。