インタラクション2014: 新しいことに挑戦し続ける

11月に交換したばかりの iPhone の調子が悪く、Facebookを起動すると必ず再起動し、一度再起動モードに入ると縦線や横線、幾何学模様が出るようになり、ハードリセットしても再起動を繰り返し、再起動するがままに20分くらい放置すると使えるようになっていた。最近は Gmail ですら再起動するようになったので、仕方なく渋谷の Apple Storeジーニアスバーへ。前回はハードウェア的に電源ボタンが押せないだけでソフトウェア的には問題なかったのだが、今回はハードウェア的にはどうか分からないが全交換。ストレージが不良かもしれないし、妥当なところだと思うが、Apple Care に入っていてよかった。

お昼は日本未来科学館に行く。インタラクション2014という情報処理学会のシンポジウムが開催されているのである。とはいえ、自分は学会に出席するためではなく、情報処理学会の若手研究者の会つながり(ちなみに情報処理学会の若手研究者の会は京大の黒橋先生が代表)で、このシンポジウムの動画配信の見学に来たのであった。

説明してくださったのは、情報処理学会の音楽情報処理研究会で既にニコニコ生放送YouTube などの動画配信を回してらっしゃる首都大の馬場先生たちであったが、物理的には同じキャンパス内にいる(半径100m以内)ことを初めて知る。広いようでいて狭い世界である。

説明を受けてから実際の配信まで時間があったので、そのあたりをぶらぶら見学。[twitter:@daichi_a] 先生にも初めて直接お会いする。毎日同じキャンパスにいると思われるのに、外でお会いすることが多い日である。ちなみにどちらの方も同世代(1978-79年生まれだが、博士号取得も2009-2010年と同時期)のようで、勝手に親近感を覚える。システムデザイン学部としておもしろいこと、できないかな?

デモセッションの会場を回っていると ismail-a さんにお目にかかる。最後にお会いしたのはまだ NAIST にいらしたころだろうか。砂原研のイメージだったので、ここでお見かけしてびっくりしたが、ポスドクをされていたときに研究テーマを変えて、今はその時代の研究と砂原研の研究が合流して、新しく独立した研究をされているそうだ。研究室を持って3年目にしてようやく高専の教え子がこのセッションで発表できるようになった、とおっしゃっていたが、自分の研究室も落ち着くにはそれくらいかかるのかもしれない。(言語処理学会の年次大会は1月が原稿〆切なので……)

ただ高専には飛び抜けた学生もいて、今年度は20歳で論文誌にアクセプトされた教え子もいるのだとか。うちの学部は1-2年と3年以降でキャンパスが違うので難しいかもしれないが、3年生の夏休みや後期から研究室に来てくれたら、学部生でも国際会議に投稿するくらいはできるんじゃないかな?(採録通知が来るころには大学院生になってそうだけど……)

あと関西大学松下研究室の方々にもお会いする(2012年の人工知能学会の全国大会ぶり?)。情報編纂系の研究をされているのかと思ったら、こういうインタフェースやデザインの研究もされているそうで、かつ国際的にはこちらの活動の方が認知されているとのこと。複数の研究テーマがあるのは素敵だなと思う。ただ、自分は自然言語処理以外に手を広げる余裕がないし、自分のエネルギーの振り方としては余力があるなら自然言語処理の研究成果の社会への還元をしていきたい。

中継デモ会場に向かう途中で[twitter:@masui] さんとエレベーターで同席。2011年にタイで開かれたワークショップで招待講演をお願いした以来なので、2年ぶりくらいだろうか。「おもしろい研究ありましたか?」と質問され、デモをあまり見ていなかったのでドギマギ。自分の感じるおもしろさって、詰将棋を鑑賞するような、内容を理解して初めておもしろいと思うようなもので、一見して直感的におもしろい、というようなものはよく分からないのである(変に理屈っぽい、というか。これでも中高生のころと比べるとだいぶ変わったと思うが……)。こういうときでもちゃんと答えられるよう、好奇心を広く持ちたい。

あと増井さんの研究室から2件未踏に採択されて、挑戦する人がいて素晴らしいですね、というお話をすると、開発ばかりして研究が進まないという悩みもあるらしい。まあ、そういう悩みは採択されてから感じればいいので、自分はまず首都大の情報通信から未踏に採択される人を出したい。調べてみると、システムデザイン学部でも経営システムデザインという経営工学系のコースでは未踏に採択された人がいるようで、同じく開発的には上記の馬場先生や @daichi_a 先生がいらっしゃるインダストリアルアートコースのほうが、アプリやサービスを作る意欲が高いので、情報通信もがんばらなきゃな、と思ったのであった。

お台場から日野キャンパスに出勤すると、ちょうど2時間。けっこう時間がかかる……。直行直帰できればよかったのだが、iPhone のバックアップがあるのも大学だったので、出勤せざるを得ない。バックアップから復元しつつ、メールの処理など。

前回駒場から大学に向かったときも思ったが、やっぱり東に行った日はそのまま帰る方が時間を有効に活用している気がする。ただ、夕方の用事なら午前大学に行って午後出かけてそのまま帰っても、午前中やお昼の用事だとなかなか帰る気にならないな〜。折衷案として、武蔵境で降りて武蔵野プレイスのような貸しオフィススペースで仕事をして帰る、というのがよいのかもしれない(そのためにはミーティングを入れなかったり、大学に行かないといけない用事を入れなかったり、MacBook Air を持ち歩いたりする必要があり、それはそれで面倒なのだが……)。