研究もいろいろ、学生もいろいろ、大学もいろいろ

年内最後の機械学習の基礎勉強会。「言語処理のための機械学習」の第4章の演習問題まで全部終了。残りは年明けかな。そういえば、自分の勉強方法として、教科書を読んで演習問題を解く、というものがあるのだが、全ての問題を解くと割と勉強になることが多い。演習問題を作るのにも、相当な手間ひまがかかっているんだろうな……。

写真は忘年会を開いた八王子駅前の風景。昨日東京で初雪という予報があり、八王子駅前が何回も中継されていて、ちょっとした親近感。これまで意識したことなかったが、東京の中ではもっとも寒いところなんだろうか……。

お昼に情報通信コース内の仕事を少々。学内で VMware を使った仮想化のサービスが始まったらしいのだが、ウェブサーバを移設しようとしたら「セキュリティ的に問題があるかもしれないので、静的なHTMLを見せるだけなら許可します」とのことで、交渉中。既に動いているサーバなんだから、仮想化しても大きく問題が変わるわけではないと思うのだが、どういう用途を想定されていたサービスなんだろうか。

午後は教授会。博士論文の申請の審議がたくさん。コース(学域)ごとに全然違うなぁ、という印象。ただ全般的にNAISTと比べると相当厳しく、NAISTで博士号を取得する人のうち、首都大でも同じ博士論文で博士号が取れる人は1/3以下じゃなかろうか?そもそもその基準でも博士号が取得できそうな人しか、博士後期課程に進学させていないかもしれない。あと、いつもは学部の教授会のあとあっさり終わる院の教授会が博士論文関係で長引き(これでも以前と比べると段違いに高速になったそうだが)、忘年会が後ろに控えていたので、延長して間に合わないかどうかとヒヤヒヤした……

夕方からはコースの忘年会。今年は幹事なのでスケジュールを調整したり人数を確認して予約したりしていたのだが、風邪が大流行りしていて当日キャンセルが相次ぐ……(当日でも料理はキャンセルできなかったが飲み放題はキャンセルできた)。研究室の関係図で示したリンクのある研究室の先生方が軒並みやられているようなので、伝染性の何かかと思ってちょっと気になる。どうやって行こうかと思っていると、K家先生が車で送ってくださり、大変ありがたい。ちなみに、八王子のえんげつ家というところにしたのだが、(オーダーしても店員さんがなかなか持って来てくれないことがあったが)3時間飲み放題で料理も値段からするとまずまず、店の場所が分かりにくいことを除けば、悪くない。

忘年会では自分以外の先生方は全員(都立大時代も入れて)首都大が長いので、どういう学生が来てどんな感じで、ということをご存知で、いろいろとお話を伺う。来る前や着任した当初にもいろいろとアドバイスをいただいたのだが、最近ようやくみなさんのおっしゃっていることが何か分かってきた気がする。こうやってコースの飲み会や会議の前後、キャンパス内や外ですれ違ったときなど、折に触れて色んな方が仕事についてアドバイスしてくれるので、とてもありがたいことである。スタッフ1人で研究室を切り盛りしないといけないという大変さがあり、みなさん苦労されてきたので、若い人が同じ轍を踏まないように手の内を全て教えてくださっているのかな、と思ったりもする。

首都大に来てから8ヶ月、感想をいろいろ言ってしまって、率直に言いすぎたかなと思うところはあるのだが、体験が強烈なうちに言語化しておかないと、すぐに慣れて当初の気持ちを忘れてしまいそうなので、それはそれでよいかな。「これってどうなの?おかしくない?」と思うことが最初は多々あったが、「それは以前から内部で議論していて、以前にやったこともあって云々、こういう意見もあって云々、そのため少しずつ云々」みたいなお話を聞いたりすると、考えてないわけではなく、中ではちゃんと議論をしていて、ただ一気に変えられないので少しずつ、みたいなのが分かってきて、「あー、そういう経緯なら仕方ないかな」と納得してしまうことが多い。よくも悪くも半年ですでに慣れてきているのだが、NAIST精神と時の部屋にいるような時間が止まったようなところでも、大学運営に関する事項は年度をまたいで議論したりするようなことはなかったからな〜(「ここを改善してほしい」としかるべきルートで伝えると、早くて数週間、遅くとも翌年には改善されていた。もちろん、できないことはできなかったが)

新しい助教の方が年明けにいらっしゃるそうなので、新年会の幹事をまたやることになりそう。