学生自身が納得することが一番大事

朝、妻を職場に送って出勤。朝8時はちょうど道路が混んでいる時間帯で、通勤に1時間以上かかってしまう。朝早く職場に着くのはいいのだが、やはり8時半に家を出るのがベストな気がする。

午前中は学内の委員の仕事。職員の方に状況を確認したり、教員の方に問い合わせたり、学生に教職員まで連絡するようメールしたり、と細々とした作業だが3時間以上取られる。けっこう手間がかかるのだが、他の先生方と話してみると、うちの情報通信コースは「学生が納得するのが最重要なので、急かさず、可能な限り悩んでもらう」という方針だそうで、すごいなぁと思う。

これ以外にも、教務の仕事 (要は授業関係) でも、信じがたいくらい学生に対する面倒見がよいので、びっくりする。東大からNAISTに行ったときは「こんなに学生のことを考えてくれる大学があるのか!」と感激したものであるが、首都大はNAISTを上回っている。自分が学生ではないので、感激することはできないが、教員の方々がとてつもない時間を費やして学生のために奔走する献身的な姿を見ると、感動すら覚える (だからといって教育にばかり熱心なわけではなく、研究でも多数国際会議や論文誌に通している)。

自分はどうやらドライなようで、むしろ過保護すぎやしないかと思うくらい (ここまで教員があれこれしてくれたら、自分は学部で3年も留年できず、ストレートかせいぜい1年の留年で卒業していただろうが、それが自分の人生にとってよかったかというと別問題) なのだが、そういうのも含めて、学生の面倒見がよいのが首都大のカラーなのかなと思ったりする。自分も学生が第一だと思っているので、いい大学に来たなと思う。

午後は教授会。学部と大学院と合わせて1時間半ほどで終了。秋終了の博士後期課程の学生の審議があるのだが、投票用紙が自分には配られないのが切ない。というのも、自分はどうやら現在博士後期課程の審査資格が (首都大的に) ないらしく、博士後期課程の学生を主指導教員として受け入れることもできないのである。教授でないとだめというわけではないようなので、しばらく勤務していたら配られるようにはなると思うけど……。