大学教員がスタートアップ企業の人にできるアドバイス

午前中は技術相談のお仕事で赤坂へ。雨が降っていたので田無駅から行ってみる。溜池山王駅は何回も使っているはずなのだが、迷ってしまった。

お金を取って技術相談のお仕事をするのは今年度が初めてなのだが、いろいろと勉強になる。大学の教員にはこういう役割があるんだなぁ、と。

お昼は赤坂の鮨兆というお店。メニューが並と大盛りしかないという話だが、大盛という割には普通だった。いろいろと世の中について知る。

午後から出勤し、Skypeで松本研の言語教育勉強会に参加。前期からそうだったのだが、知らない声がちらほら聞こえるようになり、新しい人たちが活発に参加していることが窺えてよい。ただ、松本先生が参加されていないのが気にかかる。自分は単なるオブザーバーで、積極的にコミットしているわけではないので……。

夕方は学外のベンチャーの方からの相談。以前似たようなプロジェクトに関わっていたことがあるので、アドバイスを求められたのであった。やりたいことは分かるのだが、コアの部分を担当できる人は奪い合いなので、そんな待遇ではたぶん見つからないだろうなぁ。自分も日本でエンジニアの待遇をもっと向上させたいと思っているので、低い待遇でできると思ってもらいたくない、というのはあるため、お伝えした工数と見積もりは厳しめかもしれないが。

ベンチャー企業どころかたとえばAmazonくらい大きな会社(社名は適当)でも、自然言語処理のコアの部分を担当できるエンジニアを雇うのは難しいし、数人でチームを組めばいいのだろうが、そうなると今度はまとめる人が必要になるし、自分自身が(元)エンジニアでもなければまとめる人を探す方が大変かと……。自然言語処理で博士号を取得し、コードも書ける人ならよいが、需要に供給が追いついていない。

もっとも、最近は、自然言語処理関連分野で修士号を取得し、3年以上大規模データを扱う自然言語処理に関する仕事に従事した人もそれと同じくらい力があると思うのだが、そこまで広げても(自然言語処理の研究をしている研究室が多くないので)あまり候補が増えていない感がある。

夜は学会の仕事。台風27-28号が近づいているので早く帰宅するように、との連絡が事務から来たが、言われるまでもなく雨脚が強まる前に離脱。やっぱり家で仕事のできる体制にしたほうがいいかな〜。