自然言語処理は独習が難しい

朝、妻を送って出勤。最近朝の車の中が寒くてつらい。

午前中、機械学習の基礎勉強会を休むという連絡をくれた人がいるので、代わりに予習しておく。クラスタリングの章だったので、簡単に凝集的クラスタリングのプログラムを書いたりする。今回の基礎勉強会は、本文の例題は読むだけで、章末問題を全部解いてもらっているのだが、本文の例題に関してはプログラムを書いて説明してもらってもいいかもしれない。文章を読むだけだと、物足りないので……(とはいえ、うちの研究室は機械学習の授業がないため、読むだけでも勉強になる)

午後はスタートアップ企業の方々の技術相談。まだ2人とも大学生だそうで、こちらも刺激になる。ただ、現在抱える課題に対して自然言語処理機械学習を活用したい、と言う割には、「教師あり学習」という用語が通じなかったので、自然言語処理の相談というよりは、開発の仕方や生き方の相談のようになってしまった。

自然言語処理機械学習のエンジニアの需要が大きいのは、活躍の場はそれなりにあるにもかかわらず、一つ一つは大したことがないノウハウがものすごくあるし、基礎から理解するには時間がかかる理論もたくさんあり(機械学習なんかは特に)、独習が難しいので、供給が追いついていないのであろう。微力ではあるが、東京の大学で自然言語処理の研究室があるというのは意義があるとも思うし、継続的に言語処理の研究をしていきたい。

夕方は定例のコース会議。全部のコース合同の教授会も情報通信のコース会議も同じく2時間程度なのだが、おもしろいのは圧倒的にコース会議。単なる報告だけではなく、歴史的な経緯を聞くことができたり、自分の意見も言えたりするからかなぁ。

コース会議のあと、非常勤職員の雇用関係の書類手続き。共同研究の予算で学生をアルバイトとして雇おうと思ったのだが、手続きが複雑。年度末が近いので、そろそろ残りの予算額を確定したいのだが、なかなか……。