授業の準備の手を抜いてはいけない

朝出勤し、2限の授業の準備。端末室の環境をよく知らなかったので、プロジェクターがどうなっているのかなどの確認をする必要があったのだ。たまたま真夏日に当たってしまったようで、暑いのにエアコンが効いていなかったので、守衛室経由で確認したところ、授業が始まってからオンになるらしい。そうなんだ……。

授業は2年生が全部で52人いるらしいので資料を52部用意したのだが、1部足りなくなってしまった。選択必修だから取らない学生がいるのかと思いきや、他に取る授業がないので、ほぼ全員が履修するものらしい。足りなくなったのは、去年履修し損ねた3年生だとか。(まあ、一応学内からはウェブで見られるようにしてあったので、ノープロブレム)

授業自体はアルゴリズムとデータ構造の演習をするのだが、ふと2012年の情報科学若手の会の@iwiwiさんのスライドを見ていると、自分が話したスライドも思い出したので、あまり授業の内容は関係ないのだが、自分の若手の会のスライドを発掘して話してみることにする(実はこの若手の会で教員公募に応募していることを書いたとき、首都大にも応募していたので、結局その部分を追記することになった)。そもそも通信系の研究室に行きたい人にとってはデータ構造の話をされてもピンと来ないかもしれないし、毎回多少与太話もあってよいかな、と……

演習に入るとWindowsでCを書かないといけないのだが、この端末でどのようにすれば開発ができるのか、そして2年生が南大沢でどのような教育を受けて来たのか確認していなかったので、あちらこちらから質問の嵐で、深く反省。そもそも実習室の端末は全部同じかと思いきや後ろのほうは Ubuntu が入っていたりだとか、Visual Studio が全部に入っているかと思いきや入っていない Windows 機が1個だけ混ざっているとか、あとびっくりしたのはマウスの左クリックができないマシンがあったりとか、最初の授業は課題を出さないことにしておいてよかったと心底思った。(そもそも再履修者を除いた52人しか受講しないことを前提にしているので、受講者が53人いたら端末室を使った演習計画が破綻するのだけど……)

研究室に戻って研究室の学生から(B2やB3のころを思い出してもらって)どのように C/C++ のコードを学校で書いていたのか教えてもらったので、来週は問題なく演習ができることであろう。復習も含めてもう少し丁寧にやったほうがよさそうだと思った。(しかしそうなると、この授業にもTAがいてくれたほうがいいような気もする)

昼から研究会(進捗報告)。合宿後まったく進捗報告を聞いていなかったので、夏休みにやっていたことの復習と、これからやるべき TODO の確認。最初は簡単にできるところからやっていくと、段々油が乗ってきてできるようになってくるので、簡単にできそうなところをいかに見つけてとにかく前に進めるか、が肝なのだが、大きなデータの扱いだとか、あまり本質的ではないところで手が止まってしまっているので、申し訳ない感じ。とりあえずサーバを今週来週中に使えるようにして、メモリ的な問題で実験ができないのをなんとかしないと。

というわけで、研究会後にサーバの設定の続き。とりあえずソフトウェア的になんとかできるところは全部なんとかなったはず。ホットスワップになっているはずの HDD の前面の LED が赤色に点滅して消えないのだが、どうやったら消すことができるのか分からないので、持ち越し。

あと、研究室内のアルバイトの相談も受ける。日野にいるとなかなか開発に関するアルバイトがない(渋谷や六本木等都心まで出ればそりゃたくさんあるのだが、通勤にかなりの時間を取られてしまう)ので、希望者には週2日程度研究室でアルバイトを紹介・斡旋しているのである(いま研究室の学生5人中3人が、研究室経由のアルバイトをしている)。週3日を超えると研究に支障が出てくるレベルだが、週1日では前の週の復習にかなりの時間を使ってしまうので(これが肉体労働とは違うところだが……)、週2日くらいはやらないとまとめた成果が出ないので、週2日程度なのであった。他には、インターンシップのように短期間に集中してひたすら開発する、という形もありうるが、そういう形態でやるとしたら、M1 の夏休みかなぁ。

自分の研究能力ってどれくらいなのか客観的に分からなくて自信がない、ということはよくあるのだが、自分の研究テーマ以外でも振られたらけっこうできたりするので、「なんだ、突然言われてもこれくらいできるようになっていたのか」と自信がついたりすることもあり、1回くらいは体験してもいいんじゃないかな、と思ったりした。

夜はコース会議の資料作成。ただ単に資料をまとめて人数分コピーするだけの仕事なのに、3時間かかる。どんだけこういう作業が苦手なんだろうか……。