専門は後で変えても無問題

午前中は機械学習の授業。今年は例年に比べて受講生が少ない(一番多かった年の半分くらい)。意欲のある学生の数は毎年そんなに変動していない気がするので、卒業に必要な単位を取り切ったらそれ以上は取らなくていい、という学生の数が、年によって変動しているのだろうとは思うが……。あるいは情報科学域の大学院入試の厳しさが学部生に伝わって、GPA の低迷する学生が大学院進学希望から就職希望になる学生が増えて、大学院進学後に必要そうな科目は履修しない、ということなのかもしれない。(自分の研究室に来る学生は、単位数が足りていてもだいたいこの授業は履修しているようである)

昼からは南大沢に移動してアルゴリズムの授業。どうも最近教室で Wi-Fi も Softbank の電波も入らないことが多く、ウェブに接続して見せたりするのができなかったりするのだが、教室の特性上仕方ない。最近は冒頭の20分を雑談、10分を復習、30分を新しい内容の説明、最後の30分を演習に当てていて、やる前は演習の時間が少し長いかな? と思ったのだが、やってみるとあまりできていない学生も多いので、まあこれくらいがちょうどいいのかな、と思う。B2 より上の学年だと、演習は20分くらいがちょうどよい気がするが、B1 は演習多めの方がいいみたい。

そういえば、本学の学部変更は、希望者は事前に学部教務委員と面談する、というのが要件に入っていて、事前に連絡なく学部変更を希望しても自動的にリジェクトされるシステム(学生の見ることができる募集要項にも記載されているのだが、読まずに申請する学生もいる)。情報科学科は「来るものは拒まず(去るものは追わず)」がモットーで、制度上どの学部・学科も去るものを追うことはできない(止めることができたらアカハラできる)のだが、来るものを拒むことはでき、学部・学科によっては「指定校推薦の学生は学部変更では受け入れない」「推薦入試の学生は学部変更で受け入れない」など細かい条件がついているのだが(指定校推薦は、その学部・学科と紐づいている定員なので、そういう縛りがあるのは理解できるが)、情報科学科は全ての希望者を受け入れるのである。

ただ、情報科学科は1年次から2年次への変更は他学部・他学科から来ても(ほとんど専門科目は始まっていないし)問題ないと思うのだが、プログラミング等が半年先行して始まってしまっているのと、情報科学科の必修がそこそこあってクラス意識ができてしまう気がするので、実際はなかなか難しいかもしれない。特に、プログラミングは趣味でやっている、みたいな人はいいのだが、そうでない場合は半年分の遅れが傷口を広げ、あとあと致命傷になりそうな気もしている(汗)昔はそもそも授業でほとんどプログラミングをしていなかったので、研究室に配属されるまで特に問題なかったのだけど、いまは研究室配属前にそこそこプログラミングをするようになったのである。来年度になれば分かることなのだが、なんとなく予想すると、B3後期の段階での学生のプログラミング力、以前と比較すると20倍くらいになるのではないかな(もちろんできる学生は以前も将来も変わらずできるのであるが、授業だけでしかプログラミングに触れない学生の能力で比較した場合の話)。

夕方は M1 の進捗報告を聞く。これで今年の進捗報告は言語処理学会組を除いて聞き納め。