首都大の面倒見のよさは都立大譲り

例によって木曜日なので妻を職場に送ってから出勤。

午前中の輪読会、2人から参加できないという連絡をもらっていたので、彼らのぶんを予習しておく。連絡をくれた2人とは別に1人来なかったので、結局3人分自分がやることになったのだが、他の人が説明するのを聞くだけでなく、自分が説明することで理解する、という練習でもあるので、本来彼らが学べる内容を自分が学んでしまっていいのかなぁ。もったいない……。

輪読会はスムーズに(?)進んだが、途中から避難訓練があり、1時間で打ち切り。けっこう大掛かりで、日野キャンパスのどこにこれだけの人がいたのだろうか、というくらい。今年は去年と比較して避難が早く完了したらしく、日野の消防署長だったかどなたかからお褒めの言葉をいただいたらしい。

昼過ぎにコース会議。今回は特に大きな議題もなく、2時間で終わる。コース会議に出ると毎回思うのは、情報通信コースのみなさんは本当に学生のことをすごく考えてらっしゃる、ということに尽きる。学生思いというのは都立大時代からの伝統らしいが、これほど一つ一つのカリキュラムや学生の処遇に関して熱心に語ることができるというのは、特筆すべきことである。そういえば都立大の理学部に進学した友人が、学部3年生からゼミ配属があり、4年生からは研究室で大学院生と一緒に研究するので、とても面倒見がよいと言っていたが、こういうことなのかぁ(その話を聞いたときは教養学部の前期だったので、研究室というものがなにかすら知らなかったが)。情報通信コースはキャンパスこそ日野(都立科学技術大学)にあるものの、大半の教員は南大沢(都立大)から来ているので、都立大譲りのところがいろいろとあるのだろう(首都大になるとき、カリキュラムを新しく編成したり、かなり変えたらしいのだが)。

コース会議終了後、研究室に行ってB3の学生たちのプロジェクト演習の進捗を聞く。MATLAB で k近傍法を使った類似顔画像検索を実装しているらしい。ピクセルごとの RGB に基づくユークリッド距離で類似度を定義しているらしいので、(MATLAB から使えるかどうか知らないが)SIFT や SURF を解説しておいた。どこまでみんなやるのか分からないけど……。Visual Wordsを用いた類似画像検索のように日本語で読める解説記事も多いので、サーベイするところから楽しそうである。

サーバの前面の HDD の LED が消えない件について深追いしてみると、どうやら FakeRAID を使った場合は LED が消えないのは「仕様」らしく、Supermicro の公式 FAQ に「LED を消したい場合は物理的にケーブルを抜いてください」と書いてあって脱力……。ledmon とかソフトウェア的に制御できるのかと調べて徒労に終わったのだが、やはり物理層から疑うのが基本か。

夕方は論文誌(査読の返信レター)の原稿チェックと国際会議の extended abstract のチェックをそれぞれ2時間。時には自分で直したほうが速いこともあるのだが、それでも本人が直さないとまた同じことをしてしまうので、時間がかかっても本人に直してもらったほうがいい(それで何往復もすることがあるのだが)。それでも段々自分でできるようになっていくのを見ると嬉しいので、この仕事はやめられない :)