2年後に来てくれるのを気長に待つ

夕方に南大沢に移動する用事があったので、車で出勤。車だと大体武蔵境の自宅→大学の居室まで50分、大学の居室→武蔵境の自宅まで40分 (距離的にはいずれも18.8km)。行きも40分くらいになるとよいのだが、朝は府中のあたりで詰まってなかなか進まないところがあるので仕方ないか。

午前中、T社のお2人がいらっしゃる。研究についていろいろお話したあと、学生室に移動して研究室紹介をしたりする。せっかく東京に来たので、もっといろんな人に研究室に来てもらって、学生に話をしてもらえたらなと思うのだが、NAIST であったような招待講演の枠ってないのかなぁ。NAIST のときは半年に1回どなたかに来ていただいていたのだが、首都大だったら東京の人は余裕で日帰り圏内なので、毎月でもお願いしたいくらいである。(とはいえ、逆に言うと観光気分で来ていただくことができないので、むしろ来ていただきにくいのかもしれないが……)

お昼はいろいろあって日野のラ パラティーノへ。パスタは微妙だったが、コストパフォーマンスはよい。特にドルチェがおいしかった。車がないと行けないところではあるが……。

午後はキャンパスに戻ってきて研究室初の全体ゼミ。1回目ということで、自然言語処理に関係する学会・研究会の紹介と1年間の研究スケジュールについて話す。たぶん大掃除がなかったらこの話は先週にしていたのだろうと思うが、研究室を立ち上げたばかりだとなかなか予定を立てるのが難しい……。40分くらいで学会関係の話が終わり、残りは「人工知能学事典」の第7章のイントロをみんなで読む。

デジタル人工知能学事典 [CD-ROM付]

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実は元々のプランでは英語で書かれた自然言語処理の教科書を読もうと思っていたのだが、キックオフミーティングで見てもらったところ、あまり反応がよろしくなかったので、予定を変更したのであった。自分も修士1年生のときこの「人工知能学事典」の第7章を研究室の全員で輪読するという勉強会があり、けっこう勉強になったので (逆に言うと、翌年以降の修士の学生は、これなしでよく基礎的な知識が身に付いていると関心する)、今回採用することにしたのである。来週から1回に2項目ずつ読んでいく予定で、全部で25項目あるので、8月前に全部が一通り読み終わるので、夏休みからは研究に集中できるかな〜。

夕方は南大沢で学部1年生へのオリエンテーション首都大学東京システムデザイン学部情報通信システムコースは50人くらい新入生がいるようなのだが、彼らは1-2年生の間は南大沢キャンパスで教養教育を受け、3年生から日野キャンパスに来るので、年数回こうやって日野キャンパスの教員と交流する機会が設けられているそうである。

今回は新任教員ということで「1年生に向けて、大学で勉強する動機付けのトークを5分くらいお願いします」と言われていて、何を話すか悩んだのだが、ほとんど全員が博士後期課程には進学しない、という話も聞いていたので、研究がどうかという話ではなく、エンジニアリングって楽しいよ、という話をしてみた。トークのあと1年生たちとも話したのだが、やはりみんな必ずしもプログラミングが好きだとか、コードを書きたい (なにかを作りたい) と思って入学してきているわけではなく、単に理工系のほうが就職がいいと思って、みたいな人のほうが多数派のようである。次彼ら・彼女らに会えるのは1年後だが、頭の片隅に置いておいてもらえると嬉しいなぁ。