制約は多過ぎても少な過ぎても難しい

毎度のことながら、月曜日は目まぐるしい。朝から晩まで予定が詰まっている。

午前中は東京からいらした来客対応。エンタープライズ系のお話をする。やはり自然言語処理が専門でない人が突然参入するのは大変なのかもしれないと思ったりする。大学と企業はどういう形で一緒にやれるのがベストなのだろうか。多分一つの答えがあるわけではなく、大学と企業の組み合わせごとに違うのだろうけど……。

今日はミーティングルームが確保できず、困った。ゼミ室はM1の勉強会で3時間ブロックされていて、図書室は留学生の日本語クラスで2時間ブロックされていたので、仕方なしに自席に3人集まっていただいたが、恒常的に研究室のスペースが足りないので、いかんともしがたい。12月からはイタリアの留学生が戻ってくることになっていて、もはや座席が存在しないので、元助教室の社会人席2席 (フルタイムの学生の席より少し狭い) を潰して1席捻出する計画だそうだ。社会人の方は図書室を使ってよいことにするそうだが、土日でもないかぎりそんなに空いてないような?

昼からNL研の発表練習。松本先生がかなり詳細にコメントされていて、3人練習できず、[twitter:@tomo_wb] くんの練習が流れてしまった。かといってもう練習するスロットも残っていないし、どうしたものか。やはり発表練習すると、研究に関するコメントではなく発表に関するコメントができるので、練習する機会があったほうがよいと思うのだけど……

午後は北京と接続して言語教育勉強会の進捗報告。それぞれ進展があって興味深い。しかし限られた時間であとどこまでできるかを考えると悩ましい。いずれにせよ、来週は修士論文の目次発表練習なので、そのときには現実的なところを考えるのだろう。

今回初めて MacBook Pro 13インチ (Retina モデル) を Skype で使ってみたのだが、その完成度に感動。これまで 研究室内では MacBook Air 11 インチを使っていたのだが、自分の使い方では7割が Skype 会議で、そうでないときもプロジェクタにはつながず画面をそのまま見せることがほとんどで、その狭さに辟易していたのである。MacBook ProRetina モデル (13,15 とも) からはデュアルマイクになったらしい (現行機種でも Retina でなければ普通の無指向マイク) のだが、Skype や Lync で悩まされていたシャリシャリ音やハウリングは消滅。アプリケーションも瞬時に開くし、かなり満足度の高いマシンである。重いのだけが難点だが、持ち運ばないなら十二分にいけるな〜。

夕方はソーシャルメディア解析勉強会。今回は論文紹介なしで、修士論文の目次発表練習と進捗報告。進捗を話してくれるのは嬉しいのだが、これまでに何をしましたという過去だけを向いた話ではなく (もちろん差分があるのは偉いのだが)、今どう考えていて、今後どうしたいか、という未来を向いた話にしてほしい。

発表するときも、人によっては突っ込まれることは悪いこと、恥ずかしいことと感じる人がいるのかもしれないが、実際は逆で、話しても何も反応がもらえない発表のほうが避けるべき発表である。穴だらけでツッコミどころ満載な発表がよいわけではないが、研究内容に見るべきものがあって、よりよくするためにこうすればよいかも、というアイデアやアドバイスをしたくなるような発表がいいんじゃないかな。

とはいえ難しい面もあって、直接面倒を見ている人がいないところで進捗報告をしてコメントをもらうと、直接面倒を見ている人の意見と相反するようなコメントが来ることがあって、複数箇所からの同時に満たすことができない制約を満たそうと板挟みになって学生が不幸になる、ということが往々にしてあるので、あえてそういう状況を回避するために何も言わせない、という戦略はあるかもしれない。

夜、年末進行に向けた調整作業。今週と来週を乗り切れば、あとはだいぶ楽になるはず。