お金を払っても読みたい記事はそんなにない

晴れていたので洗濯をしてからお出かけ。Yシャツを買ったりする。ほとんど使う機会はないのだが……。

先日購入しておいた「偏差値40からの医学部合格術」を読む。

偏差値40からの医学部合格術 (経営者新書)

偏差値40からの医学部合格術 (経営者新書)

内容的には以前書いたことのある「医学部受験の闇とカネ」と同様の内容で、医学部の受験生を指導するとはどういうことか、という話。タイトルと内容が一致しているという意味では前著よりよくなっているが、内容は二番煎じで、そもそも新情報が一つも入っていないように思う。前の本のタイトルをつけ間違えたので、再度投入した、ということかな。

最近こんな感じで同一著者による類似した内容の本が増えていて、期待して読んでも空振りに終わることが多いのだが、翻ってみると情報系でも似たような内容の論文を発表することは少なくないし (そもそもそういう慣例なのだけど)、他の分野から見ると業績稼ぎをしているように見えたりするのだろうな。

あと、先日新幹線で読むかと思って購入していた東洋経済本当に強い大学2012 (リンク先はウェブの記事だが冊子の特集の方)  を読んでみる。昨今の大学はどこも厳しそうである。しかしNAISTは例の如くどこにも名前なし。

日本は学歴社会と言うけれど、学歴ではなく学閥が幅をきかせているので、こういうランキングレースで溜飲を下げる向きには大学院大学はお呼びではない、ということなのだろうが、一度過去取り上げたのだから、わざわざ外すこともなかろう、と思うのだが……。

もっとも、あのときは文科省の報告書があったから記事を書けたが、毎年そのような都合のよい報告書があるわけでもなく、日本にはそもそも大学院の評価をできるような記者も機関も存在しない、ということなのかもしれないが。

せっかく雑誌や本にお金を出すのだから、もう少し読んで意味のある記事を読みたいのだけど、難しいのかなぁ。