高校というちょっと特殊な空間

研究室にちょっと顔出して松本先生などにご挨拶。オープンキャンパスで1日働いたので1日休ませてもらい、買い出しや掃除など。
奈良先端大の図書館で頼んでいた

大学を出ていない大学のセンセイ

大学を出ていない大学のセンセイ

が届いたので読んでみる。もともと保育園の園長だった人が壊れて請われて(2011-03-22 修正。ひどいスペルミス、冷や汗出ました。ご指摘ありがとうございました>@hiyuh さん) 短大の保育士の養成学科の准教授になったのだが、そこで起きたいろいろなことを綴ったエッセイ。「4年制の大学と違って我々は高校生を2年間で「センセイ」と呼ばれる人材に育てなければならない」ということが書いてあって、大学院大学もほとんどは2年で出て行く修士の人が多いので、滞在期間は同じだが、「センセイ」ではなく「エンジニア」として巣立って行く人がほとんどなので、保育士と比べるとまだ甘いのかも、と考えさせられたり。

あと本屋で偶然見つけた「女子校育ち」

女子校育ち (ちくまプリマー新書)

女子校育ち (ちくまプリマー新書)

も読んでみた。かなり笑える。著者の「辛酸なめ子」さんは女子学院出身で、男子校のこともときどき出てくるが、ほとんど本当 (自分も東京の中高一貫の男子校出身)。あと、たとえば

私が同窓生に聞いた夫の話で印象に残っているのは、「今まで会った中で最も愚かな人間」「夫は労働者階級なので勉強のやり方を知らない」「最近夫が刃向かってきて困る」「千円札あげるから電気消して、って命令してたら最近逆らうようになって……」(p.155)

というようなショッキングな話もあるが、割とこういう話はあると思う。東京で子育てしたくないのも、こういう「選民思想」的なところが東京の私立の中高にあるところで、地方でのんびり子育てしたいのだけどな〜。せめて男子校・女子校でなく共学のほうがまだましなのだろうと思うが…… (現状東京で公立の中学校に通わせるのはちょっと、と思ってしまうのも嘆かわしいことであるが、実際自分も子どもを東京で育てることになったら、高校はともかく中学は受験勉強しなくても入れる私立にでも進学することを勧めそうである)