災害時のための自然言語処理と SNS

研究室で久しぶりに仕事。3日間の予定だったワークショップがなくなったので3日分の休みができたくらいの気持ちなのだが、いろいろやることは山積していて全然終わらず。

iOS 4.3 が出たらしいので iPad をアップデート。どこが変わったのかいまいち分からないが、そのうち分かるだろう (Echofon が最近起動不可能なのが直るかと思ったのだが直らず)。

3月27日から福島に遊びに行く予定で準備していたのだが、全然行けそうな雰囲気ではないので、飛行機のチケットを変更。いつになったら行けるのだろう。しばらく原発関連が落ち着くまでは動けなさそうだが……。

自分は全然参加できていないが、東日本大震災の直後から Twitterボトムアップに[http://trans-aid.jp/ANPI_NLP/index.php:title=ANPI NLP] という安否情報のための自然言語処理の活用に関するプロジェクトが発足し、若手研究者・学生を中心に、タグづけをしたり分類器を作ったり、ものすごい勢いで作業を分担して進んでいて、すごいなと傍目に見ている。

これが実際の安否情報の確認につながるとよいのだけど、生存救出をするためには「震災から72時間(3日)以内」とよく言われるように、プロジェクトの組織に1日、タグ付けに1日、分類器の作成に1日かかるとすると、日頃から準備していないとすぐに対応するのは難しいかな? 単に表記揺れの曖昧検索ができるツールを普段から作っておいて、安否確認のときさくっと使えるとか、そういうのが安否確認には役立つのかも。

また、Google Person Finder も地味にいい仕事をしている。今回の震災では FacebookTwitterMixi で消息を知った人も何人かいるし、海外の友人たちからは(メールの人もいたが) Facebook 経由で問い合わせをたくさんもらったので、安否確認にウェブや SNSTwitter が使えるというのは(いまのところこういうツールを使っている人だけかもしれないが、あるいはインフラやライフライン重篤な障害がなく、比較的被害が軽微な場合だけかもしれないが)今回の震災で気づかされたことである。

とはいえ、恐らく自然言語処理の活躍する場所はここから先で、物流を最適化するとかいろいろ応用も考えられる(自然言語処理というよりはデータマイニングかもしれないが)ので、これからのプロジェクトが楽しみである。