論文を書くのは上り坂で自転車をこぐようなものである

昨日行きそびれたので今日健康診断に。前日に少し飲んでしまっているのだが、再検査になるだろうか……。

最近学生室がうるさいようで、今日も研究会のときなかなか学生が静かにならなかったので、松本先生が学生たちを注意。松本先生が怒っているの見るの入学してから2回目くらいなのだけど、確かにこの4月になってからうるさくなった。

研究の話を横で聞いていて耳学問で詳しくなることもあるし、和気藹々としていて雰囲気がいいのも快適な研究室だと思うので、話すことを全く否定するものではないのだが、むしろありがちなのは一部の人が毎日長時間大きな声で喋っていて(前も書いたことあるが、ときどきとか、短い時間とか、小さな声とか、それぞれ配慮があるといいのだが、そういう配慮に欠ける人もいるのである)、逆に会話に参加していない人との間で雰囲気が殺伐とする、という状況なので、ある程度節度は守ってほしいと思う。

学生室がうるさいので外にいます、と廊下でプログラミングしたり論文読んだりしている人たちを見ると気の毒な気分になるし、長時間大きな声で喋るならそれは喋っているほうがそういうことをしてもいい場所に移動するべきだと思うので、研究室内 SNS にアナウンスを投げてみた。これで改善するといいのだけど。(こんなことまで言わないといけないのかなぁ、とも思うのだけど)

初めて NTT の研究所にインターンシップに行ったとき、あまりに職場がしーんとしていて「こんな無言の職場は息が詰まる、大学のようにみんなが喋ることのできる環境のほうがいい」と大学の人にメールしたこともあるくらいなのだが、実際自分が勉強のフェーズが終わって実験したり論文書いたりするフェーズになると、静かな環境でないと全然進まない、ということが分かってきた(いや、実験に関してはちょこちょこ聞けるほうがいいのだが、論文に関しては集中しないと書けないので、うるさいのは無理)。

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ピープルウエア 第2版 ? ヤル気こそプロジェクト成功の鍵

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で「エンジニアの生産性を下げたかったら、みんなと一緒の部屋に入れて、電話を直接取らせるようにすればいい」みたいなことが書いてあったが、数人で1つの部屋にするのはまだしも、30人で1つの部屋(しかも騒がしい)というのは確かに生産性が下がるだろう。1人だけだとそれはそれでなにもしない人もいるし、声もかけづらいので、1人から数人までが少しずつ生産性が上がり、ある人数から下がっている点があるのであろう。

論文を書くのって、上り坂で自転車をこぐようなもので、スピードに乗るまでに時間がかかるが、一度乗れば漕ぎ続けるのはなんとかできるのに、なにかの邪魔が入って中断するとまたこぎ始めるのにものすごくエネルギーがかかるのである。そして、何回も中断されるとやる気をなくして歩きたくなる。そんなわけで、細切れの時間を使ってトータルでこれだけ時間があるから進むのだ、という感じではなく、どかっと時間を取ることができればなんとか進む、という感じなのだ(人によっては細切れの時間でも書ける人いるかもしれないが)。あまりこういう仕事だと理解してくれる人はいないのだが……。

問題としては、自分自身もう学生室にいるわけではないので、あまり被害を感じられない、ということかなぁ。でも自分もよく被害を受けることがあり、人によってはものすごく集中力を削ぐことも知っているので、なんとかしてあげたいなと思うのであった。