奈良6年目にして初めての NTT 研究所オープンハウス

@tomo_wb くんと@tettsyunくんとでNTTコミュニケーション科学基礎研究所オープンハウス2010に行ってくる。実は毎年この時期はインターンシップに行っていたりなんだりで、参加したのは初めて。

午前中から行ったのだが、いくつかおもしろい話を聞く。NAISTオープンキャンパスは嵐のように終わってしまうのだが、落ち着いて話が聞けるのでこれはいいと思う。明らかに学生と思しき人も多かったのだが、今年は大学関係者が多いみたいだ、という話を聞く。

トーク2つは専門家にはビミョーなところだったが、子会社の人たちで、必ずしも情報系でない人までいる場所でのトークなら、あれくらい初歩的なところから話さないとだめだろうと思うし、がんばっているなぁと逆に感動した。一般の人に「機械学習」なんて言ってもまず通じないし(このあたり、M2 になると感覚が麻痺して専門用語を一般人に連発する人がいるのだが、D1 くらいになると逆にまた落ち着いてくる)、こういう話し方は参考になる。(もっとテクニカルな話を期待していた、という意味では拍子抜けだったが、そういう人はポスター&デモセッションで個別に聞いてほしい、という意味なのだろう)

お昼は@tomo_wbくん@tettsyunくんを交えて社食で@tarowatanabeさんと@neubigさんと食べる。いろいろとおもしろい話を聞く。今後統計翻訳はどういう方向に向かうべきかとか、いまなにをしているかとか。今年の前半は大規模データ処理のインフラを作り、後半は述語項構造解析(依存構造解析など下から含め)をやるつもりだったが、統計翻訳もおもしろそうである(笑) やるとしたら2つ同時にやるのは苦しいとは思うが……。学生さんも増えてきたし、NAIST にも機械翻訳研究の拠点ができるといいなぁ。

お昼はいろいろお久しぶりな方々とお話する。初めてのインターン先だった NTT サイバースペース研究所でのメンターの方にお会いする。この4月から所属が変わったそうだが、ちょっとびっくりした。同じく初めてのインターン先で同じグループだった方とも再会する。「もう武者修行はしないんですか(道場破り、だったかな?)」と言われたが、もう学生ではないので外には行かれない (笑) 代わりに学生さんをたくさん送り込みますよ、覚悟しておいてください、とお伝えする :-)

いろいろ有意義な話が聞けてよかった。今年は半日しか予定に入れていなかったので慌ただしかったが、来年はもう少し時間取って1日来ようかな? M1 の学生さんは授業があるのでなかなか来づらいところだが、勉強会がない午後に入れるとか、M2 以上の学生さんを連れてくるとか。

夜[http://www.nl-ipsj.or.jp/NL196program.html:title=情報処理学会自然言語処理研究会]で発表していた[http://twitter.com/smly:title=@smly] くんが今日の発表で学生奨励賞を受賞したことを Twitter で教えてもらう。けっこう論文もスライドもがんばって作っていたし、内容もしっかり実験していたし、学外の人も @smly くんの発表を認めてくれたのだと思う。今後もこれを励みにぜひ精進してください。

自分が賞をもらうのと共著の人が賞をもらうのと少し気分は違うが、これはこれで嬉しいものである。言われたことをスルーする人が多い中、コメントすると一つ一つ丁寧に対処してくれる(書き込みが分からなかったら「どういう意味ですか?」と聞きに来てくれたり)ので、コメントのしがいがある。逆に、自分で考えていろいろ新しいこともやってくれるので、理想的な感じ。(前者だけでも後者だけでもよくない) 

自分もまだまだ若い人に負けていられない (笑) 優秀発表賞をコンスタントにもらえるくらいレベルの高い研究を続けていきたいものである。