例のごとく恋人 vs 留学という、おもしろいテーマでブログを書いてらっしゃる。
留学がキャリアにとって絶対必要で、年齢や経歴的に今後の
チャンスが少ないなら留学を選ぶべきだろう。
逆に、自分があまりモテないので今の恋人は奇跡だと思っているとか
これ以上の恋人は現れないと確信している場合には
恋人を選ぶべきだろう。
個人的にはどちらも立派な判断だと思う。
確かに! 自分はいつも「これ以上の恋人は現れない」と思っているけど……(そのため留学のプライオリティは相対的に低い)。
その際に重要なのは、恋人と留学、
それぞれの価値をきちっと把握しておくことだ。
特に注意しなければいけないのは留学の価値の方だ。
それは何故か?
恋愛というのは、あなたの祖先が人類になる前から営んできたことだ。
そしてあなたの祖先が恋愛で勝利し続けてきたからこそ今のあなたがある。
あなたには、本能的に恋愛に関するノウハウが詰まっている
(私には欠けているが、これは恐らく染色体異常だ)。
一方、キャリアのために留学して遠距離恋愛なんていう選択肢は
近代もしくは現代になって可能になったことだ。
そういう分野で直感を活かすのは危険なので、
きちんと筋道を立てて効用を測るべきだ。
納得するわぁ〜。戦時中なんて、帰ってくるかどうか分からない人を待っていたり、逆に待つのを止めて結婚したら実は生きて帰ってきたりとか、いろんなパターンがあったと思うのだが、海外に行っても連絡が取り続けられるというのはほんのここ100年の間に発達した手段にすぎないので、これは信用できないと常日頃考えている(携帯電話も、PHS だが、どうせ固定電話を持つなら携帯でもいいか、と思って大学院に入る直前に買ったし)。
自分は遠距離恋愛も遠距離結婚もしているが、遠距離で続くのは、個人の性格にもよるのだろうが、よほどお互い忍耐力がないと難しい(自分は忍耐力がないほうだと思う)。結婚しないで単身海外に行くのって、やっぱりわがままを通しているんだろうなー(結婚していてもお互い別居して大学院生を続けているのは、お互いわがままなんだろうけど……。でもそれはお互いのキャリアにとって必要なので、いろいろ考え、何年も話した結果、こうなった)。
というのも、
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代ゼミの寮で住み込みチューターしていたとき、寮生が「付き合っていた彼女と別れて代ゼミに来た。つらくてさびしい。これで大学に受からなかったらどうしよう」という相談に来たことがあって、徹夜で話に付き合って(あのころはいまほど生活が乱れていなかったので、徹夜をするというのは相当なことなのだが)、えー、東京に出てくるってのはそんなに覚悟がいるのか(彼は信州の出身だった)!とびっくりもした。「遠距離になるくらいで別れを切り出すなんて」とも思うのだが、自分も遠距離恋愛して、失敗もしたので、彼の気持ちも分かる。遠距離恋愛を維持するのはとても精神力が必要であり、浪人生活のように精神力が試される期間、両方維持するのは無理、と思ったのだろう。
高校のとき付き合っていた人と一生ずっといる可能性を考えると、その人と浪人して入った大学がどれくらい人生に影響を考えるかを天秤にかけると、受験に集中するのもありだと思う。そういう選択を高校生に強いる社会も酷なのかもとは思うが、遅かれ早かれ人生でそういう岐路にぶつかることはあるわけだし、周りの人にできることは、話を聞いてあげるくらいなのかとも思う。それで安心してくれるなら、いくらでも聞いてあげたいと思うのだ。
結局自分も学部のころはもう遠距離恋愛なんてのは無理、と思っていたのだが、大学院に入ってしばらくしてから、やっぱりまた遠距離恋愛して、結婚もした。たぶん、お互い「これ以上の相手は残りの人生現れないだろう」と思っているからこそ、遠距離婚でも続いているのかなとも思う。そう思っていてもダメなものはダメなときはあるけど、そうならないように注意したい。
昔のメールを GMail に移行していて、ふといろいろなやりとりを目にしたら、過去の記憶が蘇ってきた。昔はよく毎日泣いていた(夜布団の中で泣くとすっきり眠れた)のだけど、いつから泣かなくても眠れるようになったんだろう? 泣いていたころの自分は年齢的には大学生なんだけど、たぶん泣きべそかいていた自分は5歳くらいのまま大きくなってなかったんだろうと思う。あまり昔みたいに泣けなくなっているのも、なんか寂しい気もするのだが、彼も今はどこかで笑っていてくれるなら、それでいいんだろう。
なんかしんみりしてしまったが、上記の「マイガール」はかなり暗い話なので、万人にはお薦めではない(こういうのが好きな人はいると思う。自分も10年以上前だったら好きだったかもしれない)。自分としては男一人娘一人の話としては
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あと、「うさぎドロップ」ほどコミカルでもないのだが、
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昔読んでいたものを思い出すと、これも悲喜こもごも、走馬灯のように浮かんでくることがあるなあー。センター試験周辺の出来事も、思い出すと胸がきゅうっとすることもあるのだが、もう遠い昔のことである。昔のことだと言えるまでに10年かかったが、時の経つのは早いものである。(よくよく考えると、10年前からウェブ日記をつけている。2000年以前の日記はもう公開していないが、今日「はてなダイアリー」で頼んでおいた製本サービスが届いて、半年分で2cmくらいあって3冊に分けないと印刷できなかった(1冊400ページ)のだが、10年分だと40cmくらいかな? かくも書いたものである。相談して聞いてもらって乗り越える人もいれば、書いて(読んで)もらって乗り越える人もいるのかもな、と思った。