わざわざ奈良まで来てくれる人を大事にしたい

午前中言語教育勉強会で進捗報告。他の勉強会でも進捗報告できたらいいのだけど、これが精一杯かな〜

昼は @Wildkatze くんのNL研発表練習。今回は松本研から話す人が多いので、なかなか練習も多くて盛況である。共著のスライドにいろいろコメントを入れたのだが、よくよく考えると明後日ではなく明日から研究会か。今日の今日まで明後日からだと思って余裕でいた……。むむー、これはトークでカバーしてもらうしかないかも! (申し訳ない)

午後は研究会。@seijik42くんとelga-sさんの発表。いろいろと話がつながってきたかな〜

夕方は東京からいらした企業の方々とご相談。大学に在籍する使命のひとつとして、企業や一般のみなさんに大学の研究成果を還元する、というミッションがあると思っているので、有償無償に関わらず、技術的に協力できることは協力していきたいと思う。なんとなればこういうコンサルタント業務も研究大学院大学の存在意義の一つかもしれないし、しっかり研究して、いざというときには頼られる存在であるたいものである。

さて、実は今年の前半は東京に帰ったときに企業の方々とできるだけお会いしようとしていたのだが、東京滞在時間が限られていて全然時間が取れないことに気がつき、8月あたりを前後に、奈良まで来てくれる人は初めてお会いする人でも大事にしよう、東京で会う人は申し訳ないけどすでに何回も会っている人だけにしよう、と決めた。

なんで今年の8月が境なのかというと、8月はわざわざアメリカから自分に会うために奈良まで来てくれた企業の方々がいて(奈良まで来てくれるのは大変だろうから、その時期は東京にしばらくいるし、東京で会いましょう、と何度かメールしたのだが)、ああ、ここまでしてくれる人がいるのに、「じゃあ次東京にいらっしゃるのはいつですか? そのときミーティングしましょう」と言われて自分で交通費を負担してまで東京に来て、1ヶ月のうち東京で自由に使える4時間のうち2時間を無造作に吸い取られるのはなんか彼に失礼かな、と思ったからである。(一度お会いしたことのある人とは、テレビ会議でお話できるのが一番お互いにとってよいのだと思うのだけど、企業によっては難しいのだろうなぁ)

三顧の礼みたいに来てくれると大変恐縮ではあるのだが、京都から少し引っ込んで地理的にアクセスしにくいからこそ、わざわざ来てくれる人には礼を尽くしたいと思うのである (そういえば、自分の結婚式のときには、奈良に来てから自分のところを訪ねてきてくれた人は全員招待した)。

遠距離結婚なので東京滞在中の時間が貴重という特殊事情があるのだが、「遠距離中はお金の問題じゃないから、出張だけじゃなくプライベートでもちゃんと帰ってきて会わないとだめですよ」とアドバイスしていただいた方々(みなさん女性)もいらして、それもそうだなぁと思った次第。あと1年半は不義理でどうもすみません (同居して子どもが産まれたらまた不義理をすることになるのかもしれないが……)。

そうそう、今日来ていただいた方々にもご紹介したが、「入門 自然言語処理」の売れ行きが好調で、もう2刷が決まったそうである。

入門 自然言語処理

入門 自然言語処理

以前紹介したこの本の第12章だが、Python による日本語自然言語処理として全文がウェブで読めるようになった。すでに何カ所か間違った記述が指摘されている(全部自分がちゃんと読んでいれば気づいたレベルの凡ミスで申し訳ない)が、大筋の記述としてはこの分量でこれだけのトピックを網羅している日本語処理の文書は類を見ないもので、最新の情報が反映されている点もすばらしい。

今日も matuyosi さんと話していたのだが、言語学を齧り出した学部1-2年生くらいのころは、計算機で言語解析ができるなんて50年先のことだろう、自分が生きているうちにやれたらすごい業績なんじゃないか、と思っていたのだが、自然言語処理に「入門」してみると、自分が「こんなことはコンピュータでは到底できないだろう」と思っていたことは30年前にやられていて、もはや研究するネタなんてどこにもないんじゃないか、と思ったものだが、コンピュータを使うと人間の言語はこんなところまで自動で解析できるのですよ、ということを示していて、広く若い人に読んでもらいたいと思っている。(できれば言語に興味がある人が「文系」を選んでしまう高校生くらいの段階で読んでくれるともっとよいのだけど(笑))

入門自然言語処理を禁書にすべき10の理由というタイトルを見て「え、なんで?!」とハラハラしながら開いてみたが、いい意味で「なるほど」と予想を裏切られた (笑)