学生のインターンシップと研究の連携

人口知能学会論文誌に投稿していた論文の採録通知が届いた。これで論文誌は人口知能学会x2(1本は採録予定)と自然言語処理x1(採録予定)の3本になった。 (11月10日 追記 内規については D1 の入学式のとき研究科長から、今年からこれこれに変わったと聞いたのですが、非公式かつ古い情報を残すのもなんなので、[http://birch.naist.jp/~masayu-a/d/?200911a&to=200911092#200911092:title=消しました]。各自最新情報をご参照ください。)

実はこの3本の論文中、2本はそれぞれ研究所でのインターンシップ中の仕事を投稿したものなので、逆に言うと自分はインターンシップに行っていなかったら3本も投稿できていなかったかもしれないし、インターンシップ様様である(もちろん、行かなかったら行かなかったで別の業績ができていたかもしれないが、それは別の話)。たまたま自分の博士論文の内容と、インターンシップでの仕事の内容が近かった、というのもプラスに働いたと思う(そうではないインターンシップもあるので)。

実は来週の20日WebDB Forum 2009 の特別セッションインターンシップと産学連携の可能性というテーマセッションに呼ばれていて、パネリストのひとりとして登壇する予定なのだが、そういう意味では自分はリサーチインターンシップは大いにやるべきだと思うけどな〜。なぜか体験者側は Microsoft でリサーチインターンをしていた人たちばかり集まってしまったが、岡さん(@wasabimustard)は MSRA (Microsoft Research, Asia。北京)と Google (アメリカ)でインターンしていたし、荒瀬さん(@Yuki_arase)は MSRA で11ヶ月間インターンしていたし、いろいろおもしろい話が聞けそうである。(余談だが荒瀬さんはMSRA から3人目の日本人研究員としてオファーをもらったようでうらやましいかぎりである。しかし業績の数がすごい!自分も日本語の論文誌3本通してうかれている場合ではない)

インターンシップが成功するかどうかというのは、やはり提供する側がどれだけ本気かというのが重要なんだと思う。形だけやってます、というのではおぼつかないだろうし、少なくともリサーチインターンシップとしてなにか一仕事するのであれば、最低でも2ヶ月は必要だろう(エンジニアのインターンシップであれば、1ヶ月程度でもみっちりやれば大きな成果を残せることは、はてなインターンシップを見ればわかる)。参加する側も「え〜、海外に3ヶ月も?」と尻ごんでしまうかもしれないが、数ヶ月メンバーの一員として扱ってもらえるわけだし、機会があるなら一度くらいは経験してもいいんじゃないかな(スタイルが嫌いだったら2回目からやらなければいいし)……