Adam Kirgarriff さん講演(1)

今日の午前中は Adam Kirgarriffさんの講演だった。自然言語処理分野以外の人のために補足すると、Adam さんはコーパス言語学で著名な人で、Senseval という評価型(コンテスト形式)のワークショップで語義曖昧性解消(単語の意味を当てる)タスクのオーガナイザーを務めたこともある。今回は奈良に来てくれたので今日と明日の2回、松本研でトークしてくれるそうだ。

1日目はコーパスを使った研究にはどういうものがあるか、という話。たぶんmetal-heart さんが聞かれた話と同じだと思うが、コーパスの歴史からコーパス検索の話、そして現在彼が運営している会社での Sketch Engine というツールのデモ。Dekang Lin の ACL-COLING 1998: “Automatic Retrieval and Clustering of Similar Words" の手法を用いて依存構造による分布類似度でクラスタリングした結果を眺めることができる。一度自分もこういう系の研究してみたいのだが(比較のために CBC の実装したりとか)、来年できるかな……。そういえばDiana McCarthyさんはこの10月からこちらの会社に移ったらしい。ずっとポスドクだったのかな?

午後から ai-a さんによる Boosting の論文紹介とプロジェクト実習のミーティング。午後3時から8時までずっと続いていたのでヘビーな1日だった……。