いつも成功しているのは危険なサイン

午前中、コーパス日本語学ワークショップの原稿添削。全然時間がない……。

昼から[twitter:@Yuki_arase] さん、中村研スタッフの方々とランチ。いろいろ話をお伺いするが、自分の立ち位置としてはちょうど松本先生と中村先生の間くらいなんじゃないかなと思った。

午後一で、@Yuki_arase さんに Microsoft Research Asia での研究についてお話してもらう。ソーシャルメディアマイニングのトピックと、日英・英日統計的機械翻訳のお話。2011年にも一度 NAIST までお越しいただいて、そのときもトークをお願いしたのだが、その時はちょうど自然言語処理の研究に着手したところなので、そちらが一段落したらぜひ、というお話だったので、2年越しにトークをお願いできて感無量である。質疑応答もとても活発で、20件以上質問があったトークは初めてではなかろうか?

トークの後半は、今回は授業の一環で90分のトークをお願いしたので、学生向けに用意してくださったコンテンツとして、ハッピーな海外インターンシップのための tips と、自分が学生だったときに知りたかった5つのこと、そして女性研究者のタマゴに向けたメッセージ。どれも素敵なメッセージで、毎年 M1 入ってくる学生に聞かせたい内容である。インターンシップの指導者は神様じゃない、共同研究者だ、というのは本当にそうで、一緒に目的や価値観を共有して研究できたらいいな、と思うのである。

あと、インターンの[twitter:@ceekz]さんと一緒に研究された話とか、初めてのインターンだといろいろ大変だったんじゃないかと思うが、お2人ともちゃんと成果を残されて、そして何よりインターンシップ後も続く関係ができていて、素敵だなと思う。初めてのことに挑戦するのはしんどいが、大変なぶんだけお互い大きく成長することができて、苦しいことの合間合間に嬉しいこともあって、強烈に記憶に残るのであろう (時間が経つとつらかったことは忘れていくし)。2回目以降はだんだん楽になっていく反面、慣れてきて刺激がなくなっていくので、意識的に挑戦しないといけないな。「ときどきは失敗もすること」とおっしゃっていたが、常に成功しかしないのは、low-hanging fruit しか取っていない、つまり重要で難しい問題に取り組んでいない可能性があるので、次につながる失敗をしよう、というのはハッとすることであった。

トークのあとは、研究室に戻って研究ミーティングx2をお願いする。実はこれまでミーティングはいつも奈良と北京の間の電話会議だったので、共同研究で直接物理的に全員が揃ってミーティングするのは初めてである。研究に関しては、幸いなことに (?) 今取り組んでいる研究は low-hanging fruit ではないと思うので、なんとか軟着陸したいものである (笑) 

夕方は [twitter:@kevinduh] さんと @Yuki_arase さんと3人で、お茶しながら雑談。助教の仕事の楽しいところ、しんどいところ、企業の研究者のいいところ、悪いところ、などなど。企業の研究所というのいろいろあるのだなぁ、と思う。でも、やっぱりこういう同世代の人と悩みを話せるのはよい。助教まで来ると同じような立場の人が知り合いに少なくなってしまうので、機会があれば話さないと、だんだん参ってしまうのである。まあ、自分などはあまり悪いことを言えない性格で、無意識に「ここはよくないと思うけど、でも」と言い訳してしまう (ために、「なにが言いたいんだ」と業を煮やして怒られる) のだが……。

夜は松本研カレー部活動。[twitter:@keyakkie]さんも興味があるというので [twitter:@TkfmTktm] さんとご一緒にお誘いする。せっかく同じフロアなので、もっと交流できたらよいと思う。@Yuki_arase さんともども、伝統のカレー楽しんでいただけたようでなにより :) 準備してくれたみんな、どうもありがとう!

帰宅してからさらに原稿の添削。これ、〆切に間に合うんだろうか……。