奈良先端大は本当に強い大学2009の研究力・教育力トップ

10月19日発売の週刊東洋経済の特集は「本当に強い大学2009」(この企画毎年やっているんだが)で、どうもこれの研究力・教育力で NAIST が並み居る大学を差し置いてトップになっていたらしい。しかし書店に行っても(福岡なので勝手が分からず)見当たらない。見かけた人は確保しておいてもらえると……。

読まないで適当な感想を言うと、東大や京大と違って特定の分野に集中的にスタッフや予算を投入するし、ものすごく設備や環境が充実しているので、研究力・教育力が日本トップと言われても不思議はない(トップは言い過ぎでもベスト3には入るだろう。少なくとも情報科学研究科は)。たぶん東大や京大(あと東工大とか)もキャンパスごとに分散している人たちを「選択と集中」すればいいのだと思うが、たとえば東大だったら本郷と駒場と柏にキャンパスが分断されていて(さらに駒場の中でも生産研みたいに研究所が別にあったり)、しかも同じ研究室なのに研究科が違う(たとえば情報理工学系研究科と情報学環)とか、なんだか巨大組織なせいかマネジメントが大変なのだろうと思う。

大京大以外の大学で「なにおう、奈良先端大よりウチのほうがいい!」と言いたい向きもあるかもしれないが、地の利(学生街があるかどうか的な意味)以外の NAIST の恵まれ具合は異常。これだけ至れり尽くせりなのに、研究成果がこんなくらいでもいいの?と思ったりするのだが、そういう余裕があるところも(そこまで尻を叩かれず、自由にやらせてもらえるのも) NAIST のいいところなのだ。

NAIST もたまたまキャンパスが狭くて都会から隔離されているのでこういう評価をしてもらえているが、ひとたび気を緩めると一気に没落するだろうし、気を引き締めて研究続けないといけないなー。(そういう緊張感があるのが、なにもしないでも学生が来てくれて、研究費をもらえたりするような大学とは違うので、厳しいといえば厳しいのだが、これはこれで気持ちいい)