海外インターンシップに行く秘訣は運と縁と忍耐

紆余曲折はあったが J1 ビザが取れ、6月12日(金)関空発(9月14日帰国)のチケットも確保し、Apple Inc. でのインターンシップにめでたく行けることになった。新型インフルエンザも(加熱っぷりが)落ち着いてきたようで、なにより。去年は奈良でのんびり過ごしたので、今年はアメリカに行こうかと思い、最初は Yahoo! Research (シリコンバレー)にインターンシップもしくは共同研究で行きたかったので、いろいろな経路でコンタクトを取ってみた。しかしながら、どうも世界同時不況の影響で今年は受け入れられるような状況ではなかったそうで(去年までならなんとかなったのだが)、そういう折に偶然 Apple でのインターンシップの募集があり、たまたま自分の興味に合致していたので、運がよかったのだと思う。

海外インターンシップといえば、shima さんは IBM 基礎研でインターンするそうで、そもそも大学が海外であるからあえて海外インターンシップと言うのも変かもしれないが、世界トップレベルの研究所で研究に触れられるというのはすばらしくいい経験だと思う。他の人もぜひ応募しましょう!

taroleo さんが訳された Ullman 先生のお言葉によると、

「学生を成功に導くには、多くのサービスを与える準備ができている必要がある。」

「顧客」を見つけてあげること。この記事の初めでも述べたが、分野の最先端の問題に触れる必要があり、その問題が実際の「顧客」に必要とされていることが大事だ。ときには産業のなかで「顧客」を見つけることもできる。私とRavi Sethiがベル研でそうであったように。そのために夏のインターンシップはとてもよい機会になりうる。しかし、教師は学生に強い研究グループでインターンをするように薦めるべきだ。強い、というのは、そこでの研究のゴールが、既存の手法に単にひねりを加える以上のことをしている、という意味でだ。

ということで、確かにどのインターンシップでも経験にはなるが、研究のレベルを高めるためには、世界レベルの研究グループの空気に触れるというのが重要なのではないかと思った。松本先生も基本的に薦めるのはトップレベルの研究者がいるインターンシップだったりするので、上記のようなことを意識しているのではないかなと思う。

また、海外(リサーチ)インターンシップは基本的には博士後期課程の学生(Ph.D. student)が対象なのだが、kzk くんが行っているサマーインターン @ Argonne National Laboratory修士の学生向けのプログラムのようで、探せばこういうプログラムもけっこうある(yotaro-w くんは M2 のとき shima さんがいるカーネギーメロン大学自然言語処理グループに1ヶ月ほど滞在していた)し、海外に触れるのは(数日の国際会議参加でも、数ヶ月の共同研究やインターンシップでも、数年の留学でも)非常にいい経験になるので、積極的に挑戦するといいと思う。

自分も M1 の終わりに南カリフォルニア大学インターンシップと MSR のインターンシップとに応募して両方だめで、M2 の終わりに再度応募した MSR のインターンシップにドクター進学後行けたので、通るまで諦めず粘ることが肝腎。

今年の海外インターンシップに関しては夏の募集はもう締め切ってしまったと思いますが、来年応募したい人は相談に乗りますので、どうぞメールなりなんなりご連絡ください。