サマーインターンシップの有効活用

みなさんいろんなところに行ってらっしゃるようで。今日のお勧めは

の4件。

後半の2つははてなインターンの話で前も取り上げたことがあるので割愛するが、はてなインターンシップは本当に教育的ですごくよいと思う(ここまで準備する手間を考えると本当に!)。繰り返し実施されていると翌年に応募しようという人も出てきて、それでどんどんレベルが上がっていくのはすばらしい。

さて、前半の2つだが、1つ目は(はてなもそうだが)リサーチインターンシップではないエンジニアのインターンシップの話。ちなみに自分も Microsoft Research や NTT 研究所でのインターンシップはリサーチインターンシップだったが、現在やっている Apple でのインターンシップは(リサーチ成分も含まれるものの)どちらかというとエンジニア成分のほうが強いので、どちらのよさもなんとなく分かる。とはいえインターンシップ終了後もしばらく仕事に関わってプロダクトを見届ける、という体験も重要だと思う(リサーチインターンシップの場合は最後まで見届けられない)ので、進路悩んでいる人は行ってみるとよいと思う。

2つ目の話、メインはインターンシップの話ではないのだが、

卒業して最初の職探しでメールを頂いた。いわく
シリコンバレーベンチャーで働きたい」
で、冷たい私はあっさりメールで
「いや、それ、まず無理です。いろいろなMBA卒業生にこれまで相談を受けましたが、サマーインターンで実績を認められているというのでもない限り難しいと思います。日系企業だったら可能性はありますが」
(中略)
(なお、東大は、University of Tokyoでは通じなくても、Todaiだと通じることがゴク稀にあります。なんじゃそりゃ、ですが。)
以上教訓は、そもそも競争相手も多くが外国人で、しかもMBAよりは沢山人数が必要なエンジニアリング系の留学をしたほうが、アメリカでの就職は確実です、という話でした。(ちょっとずれたかな)。

という話で、自分もそれは100%同意。エンジニアリングでも他の分野の人の話を聞くとそこまで簡単そうでもないし、情報系の基礎の技術であればあるほど来やすいとは思う(アメリカに来るために専門を選ぶという人がどれだけいるか分からないが)。たとえば自然言語処理でもブログや Twitter からほげほげとかそういうのではなく、形態素解析とか統計的機械翻訳とか、もしくはもっと広くは機械学習とかデータマイニングといったような感じの基礎的なことをやっているほうが応用範囲が広い。

応用やりたい人が基礎をやらないといけないというのは矛盾に聞こえるかもしれないが、自分的には研究では基礎を、開発は応用をやるつもりで大学院生活動いていて、それはそれで自分としては満足なので、どちらかに決められない人は両方やればいいと思う。インターンシップはそういうことをするのにちょうどよい機会で、どうせ大学では研究をするので、夏の1ヶ月-3ヶ月くらい企業で研究開発するというのは、両方体験できてとてもよい。博士に進学する人は最高5回夏があるので、毎年1箇所行くと5つの企業・研究所を体験することができるので、未練が残らないように行きたいところは全部行けばいいんじゃないかな? (自分は IBM TRL に行かなかったのが心残り)

ではみなさん来年の夏を楽しみに〜 (海外にインターンシップに行きたい人は年明け1月上旬出願なので、ちゃんと準備しておきましょう〜)