Yahoo! Research Key Scientific Challenges Program

昨日いろんな人が Yahoo! Research にいるというのを書いたらSmolaKeerthiYahoo! Research だと教えてもらい、けっこういるものだなぁと関心する。(Google と MSR と奪い合いになっているのかもしれないけど)

で、職場の人からYahoo! Research Key Scientific Challenges Program というのがあることを教えてもらう。

Yahoo! Labs is working hard to develop world-class science that will unveil the next generation of the Internet, and we want you to join us.

This is your chance to get an inside look at the big challenges Yahoo! research scientists are working on while driving your research forward. Learn more about the real-world problems facing our industry, then focus on and solve these fundamental challenges alongside the top minds in the field.

As a part of the Yahoo! Key Scientific Challenges Program, you’ll receive $5,000 seed funding, exclusive access to Yahoo! research scientists and select datasets, and an invite to the Key Scientific Challenges Graduate Student Summit.

We invite PhD students working in each of our core research areas to review the challenges listed below and submit an application between January 26th and March 6th to be considered for the Key Scientific Challenges Program.

これは、大学院生を対象に、Yahoo! Research の研究者が研究の面倒を見てくれて、しかも大規模なデータに対するアクセスもさせてくれて、研究費も $5,000 くれるというプログラム。インターンシップの代わりにこういう制度を準備していたのか〜

研究計画書的なもの、2-4ページ書けばいいだけっぽいので、Yahoo! のデータセットを使った研究に関心のある人は応募してみてはいかが? こういうので向こうの研究者の人と共同研究するのも非常にいい経験になる。あと、割と日本の学生でもこういうアメリカのインターンシップ的なもの、採用されることが多いと思う。Googleアメリカ本社に直接インターンシップ応募して行った人も知っているし、自分も Microsoft Research のインターンシップ直接応募して行ったし、IBM Ph.D. Fellowship も応募して通った(これは学振が研究奨励金の重複受給を禁止しているので辞退したけど)。

特に後者は研究業績的には国際ワークショップ1本国際会議1本の状態で応募して大丈夫だったので、情報系の博士課程の人ならそれくらいは業績ある人はごろごろしていると思うし、こういうのに通ったからどうだというのではなく、本当に出すか出さないかだけの違いじゃないかという気がする(もっとも、大学で何人、という制約があるので、NAIST から出した人が他にいなかったから、という点では有利に働いていたのかもしれないが)。

Web のデータ(ソーシャルブックマークとか検索クエリログとかクリックスルーログとか)を使って実験したいと言っている人は、言って待っている(もしくは自分で延々クロールしたりスクレイピングしたりする)だけでなく、積極的に自分からこういうところに応募して中に入って道を切り開いていくことが大事なんじゃないかと思う。学生でも自分たちで会社作って回す人までいることを考えると、それよりだいぶ敷居が低いんじゃなかろうか……

  • Community Infrastructure and Information Management
  • Computational Advertising
  • Economics and Social Systems
  • Machine Learning
  • Search Technologies

募集領域は上の5つなので、これらの分野でデータセットがないことで研究上フラストレーションがたまっている学生さんは、ぜひ応募しましょう :-) 応募〆切は3月6日だけど、指導教官の推薦状が必要なので、応募したい人はまず指導教官に相談しよう! (応募したいけどそれぞれ書類どう書いたらいいか分からない人、相談に乗ります and/or 添削しますので、お気軽にメールください)