新型インフルエンザの影響により個別進学説明会は盛況でした

今日は受験生のためのNAIST 個別進学説明会が開催された。例年はオープンキャンパスと題して大々的にやっていたのだが、今年は新型インフルエンザが関西で流行っていたので、名前を変えてこぢんまりと開くことになったのであった。

学生が手伝ってはいけないだとか、5人以上固まらないようにするだとか、いろいろ通達があったし、事前登録制になった(が登録は必須ではない)ので少し敷居が高くなって人が少ないのかなと思ったのだが、蓋を開けてみると午前中から例年的にはありえないくらい学生が大挙して押し寄せてきた。びっくりー

昼に学食に立ち寄ってみたところ、確かにいつもはものすごい人出でごった返しているはずなのだが、今日は半分くらいしか埋まっていなかったし、全体に来ている人は少ないような感じなのだが、松本研に関してはあまり関係なかったようだ。そもそも毎年他の研究室は1Fできらびやかなデモとかポスターとかしていたのに、「見学希望者は7階へ来て下さい」というそっけない案内でも人が来ていたのが不思議なくらいだった(松本研に関しては研究室指名で入学してくる人がほとんどなので、それでも問題ないみたい?)のだが、こと今回に関しては人が多かったのが不思議な感じである。

受付で名前と所属(学年)を書いてもらっていたのだが、今年は関東(東京)近辺の人が多いみたい。東京近辺には東大、東工大、筑波などいろいろ自然言語処理の研究室があるし、自分のようにあえて東京から出てくる人は珍しい部類に入ると思うのだが、ずっと東京育ちの人は奈良の田舎っぷりにショックを受けていないといいけど……

受験相談や研究内容相談も受けたのだが、ちょっと来てくれた学生さんが多すぎてあまり満足に応対できなかった感があって反省。Twitter でフォローしてくれていた人も何人か声をかけてもらったのだが、じっくり時間を取って話せたのは事前にメールくれていた(ので時間を確保しておいた)2人だけだったなぁー。反省。

あと、博士進学希望の人の研究に関する相談に乗っていたのだが、てっきり松本先生と個別に話したのかと思いきや、話さずに帰ってしまった人がいたようで、松本先生が「受験希望の人は一応事前にどんなことに興味があるのか知りたい」ということなので、もしここの日記を読んでいて受験希望の人(だけど直接話をしなかった人)は、個別にメールしたほうがいいかも?


(5月31日追記) 以下の情報は自分が修士の学生をしていた2005-2007年当時の話に基づくので、最新の状況を反映するものではありません。特に2008年以降の世界同時不況による経済の冷え込みにより、経済支援や授業料免除・奨学金返還免除の状況は厳しくなっているので、情報を鵜呑みにせずご自身で判断してください。特に受験希望の人は、経済的に不安がある場合、講座によって資金状況が全く違うので、まず志望先の講座の教授に相談し、支援が受けられるかどうか確認してください。コメント欄も参考にしてください。(論理生命学講座の kazushi さんどうもありがとうございます)

今回の FAQ としては(世相を反映してか)経済事情を気にする人が多かったのだが、TA/RA をすれば学内のアルバイト扱いで時給1000円で働けて、月10万くらい稼げるので、これに日本学生支援機構奨学金が月9万程度を加えると、月の手取りが20万円弱になるので、全然苦しくないと思う(家賃が月1万円だし、生活費が安いので、六本木の某社での話を聞くとかわいそうになるくらい)。

さらに日本学生支援機構奨学金は在学中の業績がよければ返還を半額もしくは全額免除する制度があり、NAIST は受給している学生の2割が半額免除、1割が全額免除になる枠があるため、だいたい3割の人はなんらかの形で免除になる(就職する人を中心に、免除の申請をしない人も多いので、申請した人ベースで考えるとかなりの割合で免除になると思う。免除不許可になったという人の話を聞いたことないし)。

自分のケースでは TA/RA でもらう月10万円だけで学費を含めた全部の生活費をまかない、月9万円弱もらっていた奨学金は全部貯金しておいて、結局修士の業績で全額免除になったので、D1 の夏くらいに手元に200万円丸々残った(結婚資金になったけど……)し、経済的な不安は他の大学院と比べると非常に少ないんじゃないかと思う。東京だと家賃は高いし TA/RA も奪い合いになる(割には年間数十万しかくれなかったり)し、それと比べると本当に NAIST は恵まれているとは思う。(自然言語処理は応用が見えやすいので共同研究の RA が発生しやすい、という状況もあり、基礎研究の人は苦労するかもしれない)

NAIST の試験は年3回、7月と9月と3月にある(出願〆切はそれぞれ6月・8月・2月)ので、興味ある人はどうぞご検討を。松本研の新入生募集ページも参考されたく。