ちょっとでも連絡あるとありがたい

毎週水曜日は進捗報告の日。今日は見学者がいるのを忘れていて10分ほど待たせてしまった。申し訳ない。

数えてみると、来年度の試験を受けたいという問い合わせが(留学生を除いて)すでに6人あり、かつうち4人は何らかの形で博士後期課程への進学を考えているようで、嬉しいながら去年までと比べてハイペースである。去年までは、新年度になるまでに来る問い合わせが1件あるかないかで、新年度になってから10件強問い合わせと見学があり、そのうち2/3くらいが出願してくれて、さらにその中の半数くらいが入学してくれる、というような割合であった。

言語処理関係は NAIST に進学する人が多いが、NAIST に行く人は進学しなくても連絡をくれるのに対し、それ以外の人は基本的に音信不通になる。言語処理関係で複数のところを併願するならいいし、それは奨励しているのだが、後学のため音信不通になった学生の追跡調査をしてみると、見学のときや受験のときには言っていないようなところ(基本的に東工大・東大で、自然言語処理ではないが、世界的に著名な教授の研究室)に進学しているのを進学先の研究室のサイトで見つけたりする。それくらい優秀な学生が併願してくれた、というのはポジティブなことだろうし、そういうところと競り負けない(?)ような研究室にしたいものである。あと、NAIST に進学する人は今後も会う可能性が高いので連絡するだろうが、修士で就職希望なら学会発表でもしない限りもう会うこともないと思って連絡しないのは、ある意味合理的な判断である(自分も、合格したら進学するものと思って松本先生に連絡しなかったら、国語研の前川先生経由で、進学するかどうか気にしているので連絡してあげたら、と言われて慌てて連絡差し上げた、というのを思い出す)。

今日の見学者は総合系の学部の人(認知言語学のゼミ)ので、深層学習メインの進捗報告は厳しいとは思いつつ、入学したらこういう感じの進捗報告が毎週あるということを体験してほしい、と思い、特に補足説明せずにディスカッションをする(やる気のある人の場合、説明のためにレベルを落とすと「こんな簡単なことをやっているのか」と思って興味をなくしたりすることがある、と聞いたこともあるので)。傍で在学生が受験生に説明してくれていたので助かった。自分も NAIST 松本研に入って1年くらい、ほとんどの勉強会がちんぷんかんぷんだったが、M2 の秋口にはだいぶ分かるようになったし、説明すると勉強にもなるので、研究室に来て1〜2年くらいの人が最も説明役に適しているように思う。

ランチを挟んで研究テーマ・進路などなどの相談に乗る。博士後期課程に進学するに当たって、東京は実家暮らしでもないと生活費が高いのが最大のネックである。経済的に厳しい人は、何らかの形でサポートできたらと思うが……。今は修士の学生に RA や共同研究のアルバイト謝金を出したりしているが、課程博士の学生が増えたら、学振や奨学金をもらっていない学生から優先的に RA やアルバイト謝金を出すことにする予定である(博士に進学する人は、3年いたら学振はどこかで取れるような実力を身につけてもらうけど)。

みなさんのご協力を得て、年度内の研究費は全部使い終わる。最後数字が81円合わないので首をかしげていたが、これも Google Spreadsheet で集計する範囲が1つずれていたという問題。これはちゃんと確認しないとまずい。そもそも列全体を足せばいいのにそうしていなかったのが原因なので、来年度は列全体を足し込むように変更。少しずつ改善しているので、来年度はこういう問題がなくなればよいが(汗)