連休明けの仕事は書類書きから始まる

Apple インターンシップの話、進んではいるのだが、まだ J1 ビザが降りるところまで行っていない(というかそもそも大使館 or 総領事館で面接の予約を入れるところすら到達していない)ので、どうしたものか。すでにオファーが出ているのに、今度は日本の機関にコンタクト取らないといけないようだ(お急ぎ便で10日間、通常便で4週間かかるとか!)。6月中に J1 ビザが手に入れば御の字、かなぁ……。Microsoft Research のときはこんな面倒くさいことしなかったので、あれは全部 MSR の人がやってくれていたんだろうか……。

学振特別研究員の科研費(大学で使える研究費が年間50万円ある)の昨年度の報告書を書いて日本学術振興会まで郵送し、「これで去年の仕事は終わり」とのほほんと今年の予算の使い途を考えたりしていた(最近論文を LaTeX で書くことが多いのだけど、PDF だと論文の差分が取りにくいので diff を取るために Adobe Acrobat 買ったりとか)のだが、実は大学にも報告書を出さないといけないことを見落としていてメールをもらったので、急いで書いて出す。事務の方々どうもすみません。@myuiくんも忘れていたらしいが、あれは見落としやすいと思う……

学振を出すとか出さないとかいう時期になったようで、相談を受けたりする。昔学振取るまで(NAIST版)という文章を書いた通り、博士に進む人、もしくは現在在学中で今後研究者になりたい人は書くといいと思う。

通るか通らないかという話をすると、倍率的には半分以上の人は当然通らないのだが、自分の研究計画を立てるという作業がとても重要であり、これが好きかどうか(向いているかどうか、得意かどうか)というのは、大学や独立行政法人の研究所で研究員をするに当たっては関係してくるだろう。

逆に、こういうのが向いていない、もしくは嫌いだという人は、研究するにしてもこういう研究費の申請書を書かなくてよい民間の研究所に行ったり、もしくはエンジニアの道を進んだほうがいいかもしれないし、そういうのを見極めるためにも書いたほうがよい。

学生でこういう研究計画書が書ける機会というのはそうそうなく、情報系だったら学振の特別研究員が一番有名かつ大規模なもので、次に IPA の未踏(未踏ユース)、あとは Microsoft Research Fellowship と IBM Ph.D. Fellowship (いずれもリサーチインターンシップ制度もある)、残りは国際会議の渡航費の助成など小さな奨学金的なものが少しある程度である。

こういうのを経験せずに博士号取得すると、最初に書く研究計画書は科研費の若手(スタートアップ)か若手(B)あたりになるのだろうが、全く未経験から書くのと何回か経験があって書くのとでは全然労力が違うので、学生のうちから経験しておいた方が断然いいと思った。(何事も最初がいちばんエネルギーを使い、段々かかる労力が少なくなっていく) NAIST はいろいろ機会を提供してくれるのでいいのだが……