アカデミックリレーション

お昼せっかく赤坂・六本木界隈にいるので id:arg さんとランチ。arg さんは元々文系、というかずっと文系だったそうで(というか自分と学部の専門もかなり近いところにいたそうだが)、会社でもどのように(理系の)開発者と(文系の)上司をすり合わせるか、とかいうことを気にかけているらしい。これはかなり根が深い問題だと思うが(優秀な開発者がやる気をなくして辞めたり)、どうするのがいいのだろう。少しお互いの生態を理解するだけで、かなりのすれ違いはなくなりそうに思うのだが……

あと大学と企業との関係をどううまいサイクルに乗せるか、という話も興味がある。それなりの規模の IT 企業では大学院生から学部生から高専生から専門学校生まで広く採用していると思うが、特に大学院の修士の学生にとって、入社してしばらく開発し、現場での問題点や問題解決能力を身につけた上で、少し古くなった知識をリフレッシュするためにもいったん博士に入り直し、また現場に戻ってくる、というようなキャリアパスがあるといいと思うのだけど。(そういうことができるのは体力のある大企業だと思うが、また帰ってきてくれるためにはかなりいい職場じゃないと辞めたまま戻ってきてくれないだろうし、博士号取得に理解がないとそもそも許してくれないだろう)

MS は産学連携とかUniversity Programをやっていたりと非常に強力に大学との協力を推進しているし、IBM大学との連携を進めている(ちなみにどちらの企業も情報系の大学院生向けのフェローシップ制度がある)が、割とハードが必要な研究と違ってソフトさえあればなんとかなる情報系は、未踏もそうだけど、個人に援助しやすいのかなとも思った(ハードが必要な研究だとどうしても大学や研究室が支援単位になりそうである)。個人、特に学生や若手研究者(ここにさらに若手エンジニアを加えたいのだが)への支援であれば、少ない金額で大きな効果を得られるので、もっといろんな企業が参入してくれるといいなぁ。