進捗を英語で説明する力

朝、娘(3歳2ヶ月)の熱が37度以下に下がらず、保育園をお休みする。自分もまだ微熱。

午前中は出勤して社会人博士の受験希望の方と面談。うちの大学院、短期修了するハードルが高いので、会社のサポートが3年間ばっちり得られる、みたいなレアケースでなければなかなか進学しづらいのがネック(あるいは、会社のサポートは気にせず、業務と無関係に進学する)。このあたり変えられればいいのだが、学部再編のタイミングで気がつくのが遅くなってしまい、少なくとも来年度のタイミングではこの点はすぐには変わらなさそう(今年度までと比較すると、情報科学科の博士後期課程の学位審査基準は情報系の人にとってはかなり前進するのだが)。

あと、社会人修士の人はいま1年間の休職を条件にうちの研究室では受け入れているのだが、これは授業が日野キャンパスで開講され、かつ午前中〜午後の時間帯に1年間授業に出て単位を取得しないと卒業できないためで、品川サテライトオフィスを活用する JAIST や、そもそも品川にキャンパスがある産業技術大学院大学のように、都心にキャンパスを置いて夜間や土曜日に開講するようにすればもう少し社会貢献できるんじゃないかな、と思っている(産業技術大学院大学は都立の大学なので、首都大でバッティングする研究科が乗り出す必要はないと思うが)。

昼から研究室で進捗報告を聞く。ACL Student Research Workshop の発表練習をする。英語で質疑応答をしたが(大学院生は必ず1発言する、というルールで)、突然振られても語彙が身についていなかったりするので、普段からもっと研究関係で英語を使う機会を増やさないとな、と思ったりする。

来年度はさらに(日本語が分からない)留学生が増える予定だし、研究室内の公用語をもう一度見直す時期だろうか(昨年の後期に少し英語にスイッチしてみたが)。研究室の進捗報告は現在1グループがスライド・説明ともに日本語、1グループがスライド・説明とも英語だが説明のみ日本語も可、としているが、後期は進捗報告対象が3グループになるのに合わせ、1グループはスライド・説明とも日本語、1グループはスライド英語・説明日本語、1グループはスライド・説明ともに英語(日本語不可)、という3グループにしようかと考えている。どのようにグループを分けるかが難しいが、原則として機械翻訳グループは英語オンリー、日本語以外の言語を研究対象にしているグループは資料英語、日本語を研究対象にしているグループは日本語オンリー、という分け方が妥当そう?(人数がバランスするように多少入れ替えはあるだろうが)

それに関連して、ここのところ3年間の大学院の外部受験生の TOEIC スコアは平均700点を超えているので、700点を足切りラインにしてもいいのかなと思ったりする(一昨年は TOEIC 550点、今年は TOEIC 650点を基準としていて、少しずつ上げているのだが、入学してくる学生は昔からそもそも半数以上 TOEIC 700点を超えているし)。あまり英語で選抜はしたくないのだが(プログラミング力を大学院入試で見られないのも問題だし)、研究室内の公用語は徐々に英語になるので、少なくとも外部受験生は英語のハードルがない方がいいと思っている。(これまでも、大学院生は英語で論文を書いて投稿しないと卒業できないよ、という研究室ローカルルールは周知してきたが)