大学教員の実態

Chase Your Dream !経由で大学教員の実態(給与編)

大学教員の給与は規定で決まっていて誰でも調べればすぐ分かるというのは大学院に入ってから何度か聞いたが、やはり問題というのは(コメント内で指摘されているように)成果主義の導入なのだろうか。

九州大学で行われた教員業績評価は教員が自分で「教育」「研究」「国際交流」「社会連携」「管理運営」の5つの分野から注力したものに重みをつけて評価してもらえるという制度で、成果主義への回答として割と全国に先駆けて始めたので注目されていたと思うが、こういう批判もあったりして、なかなか悩ましい。

そもそも「研究」以外は定量的に評価しようがないし、しかも「研究」にしても分野が違えば研究発表の仕方も違い、研究の意義も分からなくて、結局論文の本数くらいしか指標がなかったりする(citation index とか使えばもう少し調べることはできるが、それでも限界はある。あとこの用途では インパクトファクター みたいのは使えない)のだろうが、やはりいろんな観点で評価することは必要だとは思う。

とりあえず独立行政法人化もしたし、(文科省の鶴の一声で導入するのではなく)さまざまな大学でそれぞれ試行錯誤してみて、うまく行った(生き残った)評価方法がデファクトスタンダードになる、というのでいいんじゃないかと思うのだが……(そのためにも、批判はあっても新しい方式を提案した九州大学みたいなところは評価されていいと思う。これまでと同じ方式に拘って変化を拒否していては、良くも悪くも変化しないし)。