基準

ひとまず論文が片付いたので奨学金の返還免除のための申請書を用意しているのだが、業績のポイント化がかなり変わっている。去年は国内の研究会(査読なし)は0.1点、国際会議は1点、論文誌が3点だったと思うのだが、研究会が1点、国際会議が3点、論文誌が10点になっている。国際会議と論文誌の重みはほとんど変わらないが、研究会の重みが少なすぎるということで変わったのだろうか? でも査読ないんだから0.1点でもよかったような……。まあ、いずれにせよがんばった人には努力賞をあげましょう、という意味かな。

今回の改訂で国際会議の発表と研究会の発表で論文の長さによる点数の重みが加わったが、たぶん不公平感があったんだろうと思う。「4ページ以上の full paper(国際会議)」や「3ページ以上の full paper(研究会)」と書いているのだが、自然言語処理の分野では8ページ以上が full paper であって、short paper というのは4ページ以下(6ページの場合が微妙?)のことで、1本出すのにかかる労力がかなり違う気がする。WWW のように2ページでいいとか、自然言語処理ではありえないだろうなー。確かにこれらが同一に比較されては不公平かもしれず……。

しかしこういうのってもっとスマートにならないんだろうか? これって人手でしこしこ重みをヒューリスティックに決めているのと同じだと思うのだが、「この人は絶対免除にしたい」という人と、「この人は免除にしたくない」という人を訓練事例として与えて、国際会議の発表件数とか受賞とかを素性にして学習器にかければ、重みについてはそれなりの値が出てくると思うのだが……(いまは年によって変動しすぎていて、なにがいいんだか分からない) 分野によっては論文の長さが短くていいので量産できたり、その逆もあったりするだろうが、所属研究室も素性に入れたらそのあたりもよろしく学習してくれるのではなかろうか。