論文を読みこなすにもプラクティス

日記を更新してなさすぎて操作を忘れていてやばい(3週間のビハインド)。

午前中は NAACL 読み会。short paper を読むと説明が足りてなくて結局関連する他の論文を読まないと理解できず、full paper より面倒、ということは往々にしてあるのだが、みんな short paper ばかりになるのはなんでだろうか……。(他のところの論文読み会は full paper を読む人が多いので、読む論文の多様性的にはいいと思っている)

英訳するだけなら分量が少ない方が準備が楽なのだろうけど、内容を理解して説明・議論するのが論文紹介の主眼なので、その論文を読むだけで完結するわけではない。ただ、full paper でも最近は続き物が多いので、関連する研究をけっこうフォローする必要があったりして、どちらでも大変なのかもしれない。まあ、タイトルをざっと見る、ということも国際会議の読み会的には意味があるので、毎回やっておきたい。

午後は共同研究の打ち合わせ。インターンシップもお願いしているので、内容のすり合わせをしたり。研究室に1年以上いる(一緒に論文を書いたことのある)学生はだいたいどれくらい何ができるかは分かるのだが、入学して数ヶ月だと何がどれくらいできるか分からないので、ちょっと心配。少なくとも、言語処理100本ノック、NLPチュートリアル、言語処理のための機械学習入門、を終えていないうちは能力を保証することができないので、アルバイト等は紹介しないことにしているのだが……。

最近はこれに加え、論文紹介もちゃんと出ているかどうかをチェックした方がいいのでは、と思いつつある。もう研究の仕方が分かっている人はいいのだが、最初は論文の読み方が分からない場合があり、訓練が必要なケースがあったりするのである。英語力は研究室ではどうしようもないが、そういうレベルの話ではなく、日本語で書かれていようが論文を読む訓練をしていない人は読めない(たとえば数式をどう解釈するかとか、どこに注目して把握するべきかとか)。

夕方は論文の査読。ギリギリセーフ。学会関係の仕事はプライオリティが低くなりがち(自分的には家族が第一優先、次に大学での教育、そして大学運営の仕事、その次に広い意味での研究、最後に研究というか学会運営の仕事)なので、査読もお断りすることが多く、申し訳ないが……。