Munch

用事があって本郷の東大病院あたりをぶらぶら。天気がよかったので歩いて不忍池から上野公園に行き、ぼけーとする。

そういえば国立西洋美術館ムンク展やっているなと思い出したので、見てくる。

一人で行ってよかった。誰かと言ったらコメントに困るところだった。

でも同じテーマを何回も書いたり、スケッチを描いてから本番書いたりとかいうのは、プロトタイプを作ってから本番作るみたいなのと似ているのかも、と思った。いいものを作りたかったら何度もラフスケッチを描いては捨て書いては捨てしないといけないのだなと。

時間が余ったので常設展も見る。国立西洋美術館の常設展は学生だとすごく安い(200円しない)のでお薦め。平日だと人もほとんどいないので、自分もよく来る。なんか絵を見ていておもしろいなあと思うのはなんでだろうと不思議だったのだが、もともとここのコレクションは松方という人がヨーロッパで第二次大戦前から蒐集したものが元になっているらしく、日本に西洋美術を普及しようというつもりで私財を投げ打って集めたものだとか。だから見ていて統一感があるのかなと思った。

夜は H 山と会う。もうかれこれお互い20年近いつき合いなのだが、なんかまだ高校生のころみたいだな……(いろいろと)。大きくなっても高校生みたいってのはいいこともあれば悪いこともあるのだが、最近は悪いことが目につくかもしれない(いいこともあるから一概に悪いとは言えないんだけど、なんか……自分でもなんとも言えないので葛藤がある)。しかしいくらモラトリアムを引き延ばそうと画策していても、そろそろなんとかしないと point of no return 越えてしまうのでは、と危惧する。なんにでもなれる、というのをずっと保っているのはすごいことなのだけど、引き延ばしすぎるとなにか一つでもできるようになる前になんにもできなくなってしまっている、というような。

次会うときは(たぶん年明けなのだが)どうなっているのだろう、と個人的に考えさせられた1日だった。