吉祥寺ひと昔ふた昔

今日は Microsoft Research 時代のインターンの同期だった Suma が IJCNLP という名古屋で開催された自然言語処理の国際会議に参加するために今週日本に来ていたので、東京で会うことになった。よくよく考えると去年12月にインドで会っているので、これでお互いの母国で会ったことになる(笑)

最初どこで会えばいいのかと思っていたが、彼女は午前中三鷹ジブリ美術館に行くらしいので、偶然ながらちょうどよかった(自宅の最寄りのバス停からは武蔵境駅三鷹駅吉祥寺駅それぞれにバスが出ているのだ)。

バス停に行くとちょうど吉祥寺行きのバスが来たので乗り込む。子どものころはよく乗ったものである。子どものころはこんなバス停から乗ったことはなかったが……そもそもバスのネットワーク網がどこをどう通っているのか分からなかった、というのが一番大きいが、自分が小学生のときいまのような Google Maps 等が使えたらどうだったかなぁ、と思ったりする。自分は複数の経路がある場合、とりあえず全部試してみるので、検索していろんな経路が出てきたら、遠回りするのも含めて全部試してそう。

井の頭自然博物園には数年に1回は来ているが、ジブリ美術館に意識的に来たのは恐らく初めてである。そもそも予約しないと入れないのが自分的にはハードルが高いし、予約も毎月の受付が始まるときページを開いてクリックできるようにスタンバイしていても売り切れると聞くと、そこまでして見るようなものでもないのでは、と思ってしまうのである。

ちなみに Suma も前回家族で日本に来たとき、予約しないでも入れるかと思って来てみたら予約必須ですごすごと帰ったそうで、今回はアメリカでチケットを予約していたようである。海外分は国内分とは別口で quota が決まっているようで、土曜日でも問題なく予約できたとのことだ。

お昼にジブリ美術館の出口で合流。中は作品を知っていればさすがにどの作品かは分かるようだが、説明に一つも英語のものがないそうで、日本語が読めないと意味が分からない(彼女は日本語は分からない)のが残念だった、とのこと。海外予約分をわざわざ確保しているなら、中国語版、ハングルを用意せよとは言わないが、英語版くらい用意してもよいように思うのだが……(ウェブサイトは英語版があるので、英語の説明が美術館内でも提供されていると期待してもおかしくない)。

彼女はベジタリアンなので八十八夜というお店に行く。井の頭公園入り口の「いせや」が引っ越したのだが、引っ越した先のいせやの隣である。おいしいし店の雰囲気もいいのだが、ランチでもけっこうなお値段。六本木価格かと思ってしまった。

来年以降の身の振り方についていろいろと相談に乗ってもらったり、お互い励まし合ったりする。やはり研究者夫婦だと国は違えど境遇や悩みは共通で(同じ国の違う業種の人より遥かに同質性が高い)、「あるよね〜」と納得したり……。

帰りに息子さんにミニカーを買って帰りたいというので近鉄百貨店跡地のヨドバシカメラへ。そもそも「キンテツ」という文字列は奈良に行くまで自分にとっては鉄道の鉄だと信じられなかったくらいなので、感慨深い。小学生の自分からすると、そもそもなんで東京に「近畿鉄道」の百貨店があるのか意味が分からなかったし、ビルの中も子どもながらなんかいまいちであったように記憶している。

吉祥寺駅で見送ってからコピス吉祥寺に。ジュンク堂が入っていることを教えてもらったので、一度行きたかったのである。伊勢丹であったころは実は百貨店の中ではほとんど来なかったところ(行っていた順に東急、近鉄、大学生になってからは丸井)なのだが、結婚してからはときどき来ているかも。

ジュンク堂、割と居心地がよかった。品揃えもいいところを攻めている。まーこれくらいの本屋があったら一生ここに住んでいてもいいかなぁ。紹介していただいて、とてもありがたい。どうせ神保町にもしょっちゅう行くし、休日に行ける本屋が近くにほしかったのである(吉祥寺はあまり休日には来たい場所ではないが)。生駒も捨て難いが……。