Gentoo 2006.0

機械翻訳勉強会のあと、ling-g さんが ThinkPad Z60t に Gentoo をインストールしようとしているが、インストールできないという相談を受け、見に行く。

Gentoo 2006.0 が出た後にインストールしたこともあるのだが、GUIインストーラの存在を確認しただけで自分はターミナルを開いて作業してしまったので、GUI インストーラの出来は知らなかった。

インストールが進まないというその相談、最初からステップを追ってやってもらうと、どうもネットワークの設定ができていない模様。ターミナルを開いて確認すると、どうも eth0 が IEEE1394 に割り当てられていて、内蔵の NIC は eth1 になっているみたいで、eth0 を使ってインストールすると指定して先に進むとハングするようだ。

ここを直すと先に進んだが、インストールするソフトウェアの選択で GNOME とか OpenOffice.org とか選択すると、全選択パッケージが200個近くなって、数十分で終わるのかと思いきや(バイナリからしかインストールしない設定だとそのくらいで終わるはずなんだけど)、1時間近くかかる。そして最後の最後に差しかかったところで RealPlayer のバイナリをダウンロードしてくるところでダウンロードに失敗すると、全体のインストールが停止する。これはひどいかも……。

自分は Gentoo を誰にも彼にも勧めているわけではなく、たぶん ling-g さんは自分がなにか Linuxディストリビューションを勧める立場にあったら Gentoo は間違いなく勧めない(DebianUbuntu を勧めるであろう)人なのではあるが、「こんなものを出していたら誰も使えない」という言葉にはぐさっと来た。「いくらハンドブックに書いてあっても初めて Linux 使う人は分からないでしょ」とも言われた。それもごもっとも。初めて使う人はユーザとしてあまり想定されていない(そういう人はむしろ使わないでほしいという開発者もいる)のだけど、改めて言われると厳しい。

デュアルブートなのに何回か起動していたら WindowsLinux も起動しなくなってしまった(GRUB の入っている領域が見えなくなった)ので、とりあえず Windows が起動するようにして Gentoo は消して元に戻しておいた。

一連の対応で DMLA 勉強会にも出られなかったが、いろいろいと凹んだ。