インドの IT 事情

インド総領事の人が講演(授業の一部でもある)に来るというので hanako-a さんを誘って聞きに行ってくる。

講演は30人くらいの参加者で、英語の話のあと日本語で内容説明があったし、英語と日本語両方の講演原稿が配られたので、非常に親切な構成になっていた。内容はインドの IT 産業とそれにまつわる教育・人口・国際問題など。数字も適宜織り交ぜての説明で、とても分かりやすかった。hanako-a さんをして「今学期の授業の中でいちばんおもしろかった」と言わしめるくらい楽しんでもらえたようでなにより ;-)

いまインドは年6.5%の成長率らしいのだが、総人口のうち50%ほどが25歳以下で、技術者のうち8割が大学院卒なのだが、それでも職がなかったりする状況で、増え続ける人口に見合うだけの雇用を国内で産み出すには8%の成長率が必要だ(そして国外にも労働市場を探している)そうだ。8%の成長率といったら(統計の数字は割り引くにせよ)中国並なのだが、インドには南北問題というか国内での労働者の供給元のようなものがないという話なので、どうやって解決するのだろうか。IT って(狭義の)モノを作るわけじゃないから労働力は散らばっていてもいいんだろうけど。