オンライン座長業務を終えてみて

今日は午前中、日野キャンパスに出勤して対面で会議。対面でないといけない仕事なので仕方ない。

お昼から研究室全体ゼミを経て、シャトルバスで南大沢に移動して B1 向けの概論の授業。日野に戻って来るバスの時間の都合で、授業を1時間で切り上げさせてもらって日野にトンボ返り。

でもって17時から AACL という国際会議の座長業務。台湾開催で準備が進められていたが、台湾の入国管理が緩和されないため、最終的には完全オンラインで開催されることになり、オンラインで座長できる人はいないか、ということで頼まれたのである(ちなみに自分はそもそも投稿すらしていないが)。

AACL は ACL という自然言語処理の最大級の学会が開催しているアジア圏向けの国際会議で、他にも ACL(全世界向け、ややこしいがこちらは正式には Annual Meeting つまり ACL という学会が開催する年次大会)、 NAACL(北米圏)と EACL(ヨーロッパ圏)という国際会議がある。経緯は色々あるようだが、AACL は最近になって始まったので、歴史が浅いものの、他の ACL/NAACL/EACL と肩を並べるような国際会議にしよう、という強い意志があり、後発の国際会議だからレベルも低いのでは、というようなことは特にない(が、知名度がないので、通すのがそこそこ大変な割には、損をしている気もする)。

最近は国際会議に対面で参加することがそもそもほとんどないし、オンラインで参加することはときどきあるが時差の関係で基本的に座長をしていなかった(ワークショップ長として参加したことはあるが、日本時間的には真夜中で非常にしんどかった)ので、今回はかなり久しぶりに座長をした気がする。 (査読だけでよいプログラム委員は時差が全く関係ないので基本的に引き受けているが、昔の分野長あるいは今のシニア分野長はボーダーの採否の議論等で数回オンラインミーティングをするので、年に1つ以上は引き受けないことにしている)

セッション自体はヨーロッパからの発表者が相当つらそうであったが、それ以外は問題なく、色々議論もできてよかった。しかしシングルセッションの国際会議なのに参加者が20人前後というのは、さすがに寂しいのでは……。現地開催ならそんなことはなかったのだろうし、オンラインでも多数の参加が見込めるトップ国際会議ならいざ知らず、微妙な立ち位置の国際会議については対面あるいはハイブリッド開催にした方がいいんじゃないかな、と強く思った。(主に交流目的で開催する国際会議と一線を画したいのかもしれないが、さすがに国内のローカル研究会より参加者が少ないのは発表者がかわいそう)