高校で情報lを履修済み

記録によると下の子に付き合って3回も公園に行っていたようで、そういえば上の子もこれくらいの時期は午前中、昼過ぎ、夕方の3回くらい外に遊びに出かけていたのを思い出した。そのころと比べると、自分ももう40代半ばなので、2回も遊びに行くと体力がしんどいが……。

そういえば2018年に首都大の学部再編があり、情報科学科がスタートし、そのとき電子情報システム工学科という情報系の二学科である程度すり合わせながらカリキュラムを設計し、科目がカバーしている範囲はだいぶしっかりしたものにできたのであるが、色々な事情により演習や実験の時間をあまり増やせなかったのが少し心残りである(理由の一つは分離キャンパスで教員負担が大きいということ、もう一つは大学自体が専門ではなく教養重視で低年次に専門科目をほとんど配当できないこと)。

あと演習や実験で使うプログラミング言語についても両学科で議論をして、結局情報科学科は Python でプログラミング入門してから C++ に行く(MATLAB もやる)という順番、電子情報システム工学科は C 言語で入門してから MATLAB と Python に行くという順番で、お互い性格の違う学科なのでこの辺りが落としどころなのかなと思っている(お隣のインダストリアルアート学科は Processing とか Unity を教えているようで、違いがあっておもしろい)。

Python は授業で教えてもらうほどではない、という意見の人もいるだろうが、ここで想定しているのはこれまでプログラミングが全く未経験の人であり、そういう人が1年生の授業で数値計算したりデータの可視化したりするのを体験してもらうには、各種ライブラリが揃っている Python が一番手軽なのである(語学と同じでできる人は教わらずともできるのだろうが、そうではない人もいるので)。ここは高校の情報I(必修)で Python を習うようになった2022年度以降の高校生が入ってくる2025年度以降は見直したほうがよいかもしれない。

ちなみに自分としては情報科学科は C++ で C++14 以降をデフォルト環境として統一してやればいいと思っている(そもそもそれが学ぶ順番として Python から C++ という順番にした理由の一つ)のだが、データ構造やアルゴリズムの教科書でその辺りに対応したものが微妙になかったりして、そのようにするためにはまだもう一世代かかるかなという気がしている。(そのころには上記のように Python でプログラミングの導入をする必要がなくなっているであろう)

現状一番バランスがいいと思う本は下記の 「問題解決力を鍛える!アルゴリズムとデータ構造」である。