断捨離をするたび奈良を思い出す

午前中は部屋の片付けを少し。結局今の家にある自分の荷物は段ボール6箱で、そのうち2箱分を捨てて4箱になったのだが、記憶によると東京から奈良に行くとき送った段ボールの数が6箱で、自分に必要な荷物はいつもそんなものらしい。数が書いてあるかと当時の日記を読んでみたが、数は書かれていなかった。しかし NAIST に進学したのも、17年前か。NAIST に行ったのは自分の人生で最良の選択の一つだったと思うが、当時は東京の俗世から離れてあらゆるものを断捨離し、奈良の山奥に出家してしばらく修行する(片道切符で行く)ような気持ちだった。

お昼から、下の子の保育園のママ友(プロの音楽家)が地元の演奏会に友情出演する、と聞いていたので、子どもたちを連れて聴きに行く。普通のコンサートだと小さい子は入れないが、この演奏会は小さい子も OK だそうで、色々経験させてみたいなと。行く道すがら、保育園の別の子が七五三で神社に行くのとすれ違って、そういう季節なんだなと思ったりする。

演奏会は最初騒いでどうなるかと思ったが、これは厳しい、出ないとダメかなと思って入り口近くまで行ったら、下の子の保育園での一番の友だち(今日演奏する母の娘)が来てくれて、結局セッションの最後まで一緒に聴けてよかった。自分は特にコンサートに行ったりしたことはないのだが、上の子が小さいとき時々両親の通う教会に上の子を連れて行って、讃美歌を歌っているのを聞くとなぜか心動かされるような、そういう体験であった。

外に出ると保育園の他の子たちもいたりして少し走り回っていたが、上の子が帰りたいというのでみんなと別れたのに、カラオケに行きたいというので家族でカラオケに行く(子どもたちと行くのは初めてだし、自分もカラオケに行くのは奈良時代以来)。カラオケにキッズルームがあるというのを初めて知り、これなら普通に1時間くらいいられそう、と思ったのだが、1曲も歌わないうちに帰りたいと言い出す始末。なんなんだ……。