今学期は水木は在宅勤務なので午前中は在宅で2時間ほどメール処理。
昼からは学科会議。年度最初なので、拡大学科会議と言うのだが、年度最初の学科会議だけは、助教の先生方も参加いただく形でやっている。毎回出る必要はないが、確かに学科会議がどういうもの(どういう雰囲気)か知るというのは、大学教員としてのキャリアを考えると意味があると思うので、いいシステムである(教授会と比べると、学科会議は出る意味があると思うし)。
学科会議のあと、教授だけ残って懇談会。教授になって今日でちょうど2週間だが、教授でないとやらない仕事はこの2週間でこの45分だけであり、確かに教授でないと触れることができない情報に触れ、教授でないと参加できない意思決定に参加している、というのは分かるが、現時点ではあまり変わらないな、という印象。そもそも本学部は准教授でも教授同様かなりの仕事をする、というのが背景にあるのかもしれないが……。准教授だとエフォートの10%が大学運営関係だとすると、教授だとエフォートの11%が大学運営になる、くらいの違いで、准教授がやっている負担からすると相対的には1割増しであるが、絶対的には1ポイントくらいしか増えていない、みたいな。
上記の会議の裏では、新しくスタートした博士後期課程の学生向けのフェローシップの説明会の配信を流しておく。文科省をはじめとしてここ数年博士後期課程の学生への支援が一気に手厚くなっていて、うちの研究室でも D2 より下の世代は全員何らかのフェローシップや奨学金により月20万円弱の経済支援を受けていて、時代は変わったなあ、という感じ。学振はミニマムの待遇なのに、これがデファクトになって待遇を上げられないのはいかがなものか、という意見はあるが、最近は学振も副業がやりやすくなっているので、博士後期課程の学生のベーシックインカム的に学振程度の待遇を保証した上で、それより積み増したい場合は副業で補う、というようにするのが健全な形だと思っている。学振だけで現在より待遇を2倍くらいにすれば(新卒で修士で就職したらもらえるお給料くらいになる)、確かに博士後期課程に進学せずに就職するという選択肢とも比較して魅力的にはなるのだが、それによってセレクションがかかって人数が増えないよりは、今の待遇で2倍の人数をサポートした方がいいと思うのである(研究に関しては「選択と集中」はしないほうがいい、と思うので)。
午後は論文誌のコメントやらメール処理やらで2時間ほど。論文誌を片付けないと先に進めない感じ……。