何歳になっても書いて筆頭に

今日は有給休暇。9月末までに(夏季特別休暇とは別に)5日分申請しておけということなので頑張って入れているのだが、結局9月末まででは使い切れず、12月28日に有給休暇を入れている。まあ、その日はもう仕事納めをした後だと思うので……(この日は保育園の忘年会の日でもある。今年、忘年会ができるかどうか、どのようにやるのか、というのは未定だが)。

とはいうものの、午前中は科研費の申請書を書きつつ NAIST DSC NLP セミナーに参加。今日は永田さんが最近の言語モデルだとかなんだとかの話をしてくださるのだが、研究そのものの着眼点もさることながら、研究の進め方・進み方の話が無茶苦茶面白かった。「50の手習い」と謙遜しておっしゃっていたが、自分で GPU 使って筆頭著者として論文を書いて投稿して(不採択になったコメントの内容だとか、それに対してどう考えただとかも話があり)最終的に採択された、というのはすごいなと思うし、永田さんが筆頭で論文を書いているなら自分が筆頭で仕事できない理由はないな、と背筋が伸びる思いである。

あとやはり研究の仕方として、少し改善してコンマ数ポイント上がって(統計的有意差があって)SOTA だよね、みたいな研究より、これまでの研究で注目されていなかったこと(データ、現象、etc)に注目し、明らかに精度が向上(統計的に有意かどうかを調べるまでもなく自明なくらい)、みたいな研究が好きだな。前者のような研究が楽なのでやりがちなのは分かるし、普段から「圧倒的に良くしたい」というようなモチベーションを持ってないと、なかなか後者のような研究が(たまたま意外で)できるようにはならないと思うのだけど。

今週は色々やることもあったのだが、3日間自然言語処理関係のセミナーに出てみて大変実りが多かった。オンラインでこういうのに参加できるとは、いい時代になったものである。