複数の仕事をすると見えること

本日の午前中から津田塾の非常勤(学部3年生向けの自然言語処理の授業)なのだが、午後南大沢で授業なので、日野に出勤して日野から配信。津田塾の方は昨年度中に早々に今年度も原則としてオンライン授業であることを示してくれたので、大変予定が立てやすくてありがたかった。

昨年度にオンライン授業にするときも、都立大と比べてものすごく動きが早くかつ速く、対応も見事なものだった(予想通り行かなかった時のリカバーも含めて)ので、びっくりしたものである。首都大に着任してしばらくは授業準備で手一杯で、本務校の仕事だけで他の仕事はお腹いっぱい、みたいに思っていた時期もあるのだが(引き受けた仕事も全部満足にこなすことができず、新しい仕事は一時期ほぼ断っていた)、複数の環境を比較できると良い面もあるので、時々大学を変わってリフレッシュするか、あるいは一つの大学にずっといるなら複数の仕事を掛け持ちした方がいいかな、と思ったりしている(自分の性格的には前者のように時々完全にやっていることを変えたくなるのだが、現在の環境では難しいので、後者の選択肢が次善の策である)。

お昼は NLP コロキウムに参加。学会だとあまり参加するための固まった時間を確保することが難しくて結局リアルタイムではほとんど聞けない(録画があったら通勤時間に少しずつ聞いたりできる)ことが多いので、むしろこういうふうに1時間くらいのトークがポコポコとあって予定が合えば出られるのはとてもありがたい。特に、トークに対して他の研究者の人がどういう質問・コメントをするのか、というのが大変参考になることが多い(自分的にはトークそのものより質疑とその応答の方が意義があることが多い)のだが、これはリアルタイムで参加しないと分からないので。

午後は共同研究のミーティング。新年度になって担当する2名の学生のうち1名が卒業し、10月まで1名体制で行くことになったが、最近は複数年度の共同研究は基本的には学年の違う学生を2人アサインして引き継げるようにしているので、学生が1人しかいない、というのを不安に思うようになってしまった。まあ、今年度はまだ M1 で2年あるので、引き継ぎができない、というわけではないのだが。

その後南大沢に移動して学部1年生向けの基礎ゼミナール。1回目の授業は教員と学生の自己紹介で終わったので、2回目の今回からは本題のプログラミングに入るのだが、プログラミング全くやったことがない、という人が過半数だったので、まず Chainer の Python 入門を一通り説明することに。最初は CodingBat という簡単な練習問題を解いてもらおうと思っているのだが、それに必要な知識が大体全部入っているので。ただ、1回の授業でやるには少しボリュームが多く、プログラミング初心者には厳しいような気がする……。