日本語で書く論文も意味がある

朝はマルチモーダル機械翻訳の共同研究のミーティング。画像の情報もうまく使った言語生成や言語理解の研究をしたいと10年くらい前から思っていて、マルチモーダル機械翻訳の研究でようやくそれっぽいことができているのだが、マルチモーダル機械翻訳だとタスク以外にデータの問題もあって、画像の情報の意味がないことも多いというのが個人的には微妙なところ。もっと直接的に画像の情報が関係するようなタスクに取り組んでみたいのだが、そうすると逆に画像処理も割とちゃんとやらないといけない(単なる素性抽出器として使うだけではダメ?)気もするので、難しいところである。

続けて本学の新入生歓迎交流会の打ち合わせ。2年前に対面で(上の子連れで)やったことがあるのだが、去年は新型コロナの影響で(オンラインにはならずに)キャンセルとなり、今年は最初からオンラインで企画されていて引き受けた、という展開である。去年もオンラインでやればよかったような気はするのだが、あのタイミングで学生主体のイベントがそう判断するのはなかなか難しいと思う(その後、各大学で対応がバラバラだったので、教員や経営陣でも判断に迷う)。

昼休みは日本学生支援機構の第一種奨学金の返還免除候補(修士)の推薦書の作成。学科(学域)ごとの選考になるのでそれぞれ基準は違うのだろうが、うちは情報科学科(情報科学域)という単位でひとくくりになっているので、論文誌文化と国際会議分野で前者が有利になりがち、という問題の影響はそこまで大きくないのがうちの研究室としては幸いしている。返還免除の申請までに論文誌に通そうと思うと M2 の9月に(和文)論文誌に投稿、みたいな形になり、それはそれで悪くはないのだが……(職業研究者になる可能性がある博士の学生は論文誌も英語で書いた方がいいと思うが、修士の学生は和文論文誌でみっちり丁寧に査読してもらった方がいい経験になると思う)。

昼からは進捗報告。週に1回だけなので3時間ちょい。1時間のものが週3回あるのとどちらが楽かといえば週1回3時間の方が(それ以外の時間がフリーになるので)楽なのだが、学生には他の人の報告のときもちゃんと参加して聞いてほしい(報告をするときも教員に対してだけしているのではなく、他の学生との共有の意味もある)と伝えているので、全員が3時間拘束されるのは長い気もしていて、妥協点として長期休暇のときは週に1回長めのミーティング、授業期間は週に3回のグループミーティング、という形になっている。

夕方は学部教務と会計処理で1時間半。年度末にはこの2つが交互にやってくる……。

昼くらいからかなりだるく、帰宅してから牛乳を買いにコンビニに行こうとしただけでものすごい億劫で、あれ? と思って帰宅してから熱を測ったら38.9度。火曜日にかかりつけの耳鼻科に行き、扁桃炎という診断で抗生剤を飲んでいたのだが、退治しきれていないようである。