査読でも国際的にやっている

今日も国際会議の査読があり、朝1.5時間ほど査読。国際会議によっては secondary reviewer というのを立てることができ、最終的には primary reviewer の責任で primary reviewer が書き換えて提出するのであるが、査読をしたり他の査読者とのやりとりをしたりする体験をすることが、研究をするに当たって勉強になると思っているので、余力のあるときは割と学生に頼んだりしている。

結局自分でも論文は読むし査読のコメントも書くので、自分だけで査読をするのと比較して時間が減るわけではないのだが、国際的な研究コミュニティの中にいる、という感覚は重要だと思っている。自分自身、博士後期課程の1年生のとき、Microsoft Research のインターンシップが縁で NAACL というメジャー国際会議のプログラム委員(査読者)に誘ってもらったのが、自分が「自然言語処理の国際的なコミュニティで活動しよう」と思ったきっかけなので、研究室の学生も日本国内ばかりで活動するのではなく、世界と直接つながってほしいと考えているのである。

お昼前後に教授会の資料作成。博士号を取得する学生が今年は3人いるので、それの説明資料を用意するのである。今回は人数が多くて時間制限もあるので、原稿を準備した方が良かろう、という訳である。

昼からは会計処理を1時間しつつ、教授会。博士論文の最終審査報告は無事終了。これでめでたく3人の博士が誕生することが確定。3年で取れずに延長になったときはどうなることかと心配であったが、無事取得できてよかった。最終的には取れるのだと思うのだが、ただでさえ投稿して何回もリジェクトされるのを改訂しながら再投稿してきたところなのに、この新型コロナの影響で他の人ともなかなか会えず、モチベーションを維持するのが難しいと思ったので……。

教授会の前後で2時間ほど査読の続き。最近は Google Scholar でキーワードや著者でアラートを設定していて、時々飛んでくる新着論文を読んでいて、少しずつリハビリ中なのだが、自分が今大学院生だったらもっと毎日のように論文を大量に読んでいるんだろうなあ、と思ったりする(それがいいことなのか悪いことなのか分からないが、少なくともそうしないと国際会議には論文が通らないだろう)。