様々な留学生に来てもらう

今日は在宅勤務。

午前中は言語学100本ノック。色々補足説明をしているのだが、自分から補足した事項が(ちょっと怪しいなと思って説明した後に調べると)微妙に間違っていることが多々あり、20年前の記憶があやふやだなと思ったりする。そういうのをアップデートすることも、これをみんなで読んでいる意味でもあるので、意図通りではあるのだが、記憶力の衰えを感じる……。

昼にはひたすら2時間ほどメール処理したり、博士論文の書類を再チェックしたり、国際会議のカメラレディ原稿を見たり。博士論文審査委員会の立ち上げ、学域長会議は通過したのであとは教授会(代議員会)だが、やはり3人いると結構大変である(ただ、一気に3人やったおかげで、気をつけるべきところがだいぶクリアになってきた)。

午後は機械翻訳グループのミーティング。夕方に用事があったので今週は30分早くに行うことにしていて、先週全員に合意してもらっていたのだが、時間の変更を忘れていた人がいたようだ。まあ、全然別の時間にしたのではないので、単に30分遅れて参加しただけなので、大勢に影響はないのだが、1:1でミーティングをしているわけではなく、詳しい人からアドバイスをもらったりみんなでディスカッションしたりする部分もあるので、揃っていないとやはりちょっとやりにくい。

夕方は都市外交人材の留学生の交流会。いつもは南大沢でやっているのだが(一度だけ参加したことがあるが)、このご時世なのでオンラインとのハイブリッドのようである。ハイブリッドだと、現地参加の人の声を拾うのに難があるな……。留学生や受け入れの先生方の話を聞いていると、この制度の趣旨がよく分かるのだが、この奨学金で受け入れている学生は現在2人目で、これまでは趣旨をよく分からず使っていたなあと思ったりする(実は1人、受け入れ許可を出して手続きも進めたのにキャンセルした学生がいて、結局それは枠を使った扱いになっている。事情のある辞退なので、仕方ないと言えば仕方ないのだが)。国際会議に参加していたら首都大の先生から声をかけられた、という話があったりして、なるほど、そういうリクルートの仕方もあるのか、と思ったりする(確かに国際会議で発表している段階で、ある程度の研究能力があることは保証されている)。一応これまで自分からオファーを出した人は、過去に(学位に関する以外の)論文を書いた経験がある人に限っているので、その意味では外れてはいないのだが、こちらからアプローチする、というのは考えていなかった。

あと、日本人学生にも博士後期課程に進学する学生にはもっとお金を出した方がいいとは思うのだが、お財布が限られている現状は難しいか……。自分も、研究に関しては自主的にやったほうがいいと思うので、大学院生にお給料を出してやってもらう、というような形にはしにくい(研究室でお金を出しているのも、後輩の面倒を見てもらう仕事か、大学での学位に関係するのとは違う研究テーマをやってもらうときに限っている)。博士後期課程の学生で、他に奨学金とか RA とかをもらっていない人で、かつ対外発表を1回以上している人に関しては、RA として雇用しようと思っているのであるが、RA は臨時職員と違って結構手続きが面倒くさいので、留学生には出しにくい、という問題がある(臨時職員については学歴の証明書の提出は求められないのだが、RA として採用するには学部以降の過去の全ての教育機関の卒業証明書の提出が必要)。

夜は ACM ICPC(国際大学対抗プログラミングコンテスト)のアジア地区予選だったようで、都立大からは3チーム出場していて、そのうち2チームのコーチになっていたのだが、1チームが3問解答、2チームが2問解答できたようだ(コーチの仕事は、運営から届くメールをひたすら転送するだけだったが)。今年はアジア地区大会進出はならずといった感じだが、複数のチームが参加して成績を残すようになってきた、というのは層が厚くなってきて良いことだと思っている(今回コーチをしたチームでは、理学部の学生もいた)ので、たぶんあと数年で、またアジア地区大会に進出するチームか出てくるのではないかな。競技プログラミング経験者・未踏(ジュニア)経験者をターゲットにした情報オリンピック入試も今年から募集しているし、高校生に対するアピールも含めて、少しずつ大学としての情報科学分野での存在感を高めていきたいと思っている。