初めてのアルゴリズムに向いている

本学は昨日から授業スタートで、自分は今日が最初の授業。学部1年生向けの「データ構造とアルゴリズムI」という授業、去年と一昨年は自分が全部やったのだが、今年は半分分担してもらったので、少し負担が軽くなってありがたい(元々はサバティカルで全部代わってもらう予定だったが、新型コロナウイルスのためにサバティカルを1年延期したので、半分だけ分担してもらうことになった)。

昨日出勤したとき献本で届いていた「問題解決力を鍛える!アルゴリズムとデータ構造」を授業で紹介したところ、紹介する前は1-2日で到着する、と表示されていたのに、今は1ヶ月待ち、と表示されているようだ。楽天ブックスで買うとまだ30冊以上あるようだが……。

問題解決力を鍛える!アルゴリズムとデータ構造 (KS情報科学専門書)

問題解決力を鍛える!アルゴリズムとデータ構造 (KS情報科学専門書)

  • 作者:大槻 兼資
  • 発売日: 2020/10/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

この本、C++ による実装と理論の説明とが学部1-2年生的にはちょうどいいバランスでよい。教科書に指定していた「アルゴリズムイントロダクション」は問題も多く理論の説明も丁寧なのだが、擬似コード以外にコードがないので実際に動かしたい人には物足りないだろうし、参考書に指定している「プログラミングコンテスト攻略のためのアルゴリズムとデータ構造」はソースコードもついていて Aizu Online Judge で練習もでき、レベル感的にもちょうどよいのだが、理論の説明の部分がちょっと物足りないのである。自分が授業で担当する「ソート」の部分は、1章しか出てこないし、逆にグラフに関する話がかなりボリュームがあるのだが、(独学できる)競技プログラミングに誘導するという意味ではこの本は割とよいと思うのである。

午後は学部教務の仕事をしたり、自己点検委員会の仕事をしたり、成績の追加入力をしたり、雑多な仕事をしていたら時間がなくなってしまった……。週明けの月曜日は(移動時間を節約できるので)在宅勤務するつもりだったが、あえて出勤して集中して仕事をしたほうがいいのかも、と思ったりする。