やっている人しか仕事と分からない

午前4時半から3時間ほど授業資料作成。かなり泥縄である。先週末は金曜日から日曜日にかけて国際会議の出張で、週末に休息が取れていないので疲労が回復していない、という問題もある。それに加えて、今週から金曜2限の時間に分担の授業が入ったため、午前中の時間を資料作成に充てることができず、朝7時半の段階で資料ができていないとゲームセット、というよりハードモードになっている。

午前中はパターン認識機械学習の授業。先週は前半の「パターン認識」部分の中間試験で、今日から後半の「機械学習」部分がスタートし、自分の分担になったのである。この授業、「言語処理のための機械学習」を使って講義をするのだが、数年前に最初に最後の章の「実験の仕方」から話すように変えてから、説明しやすくなった気がする。というのも、この授業自身は前半の7コマがパターン認識の授業で、基礎的な話の一部はすでにそちら(あるいは他の授業)で説明されているし、この「実験の仕方」のような実践的な内容は、どの授業でも教えていないと思われるので、(B3 のプロジェクト実験が佳境になる)このタイミングで話す意義があるのである。

南大沢に移動してお昼からデータ構造とアルゴリズムの授業。今年度は初めてのことだったのでシラバスが練れていなかったが、毎回小テストを課すのではなく、来年度は中間試験を実施しようと思う。前半部分は計算量の話や擬似コード、分割統治法の話みたいな基礎的な話をする一方、後半部分は完全にソートの話なので、自然に分けることができるし……(というのも、1回授業を回してみないとわからないのであるが)。

夕方はプログラミング基礎演習の様子を見たあと、ひたすら NAACL の原稿をチェック。来週の月曜日(日本時間的には火曜日)が〆切なので、英文校正もそろそろ順次返ってきて、最後のラストスパートである。

夜は保育園のウェブサイトリニューアルの仕事を2時間ほど。保育園関係の仕事はいつも優先順位が低く、後回しあるいは直前になりがちなのだが、なんで自分の中でこんなに優先順位が低いのか謎である。やりたくない訳ではないのだが、プライベートの時間でやらないといけないのに、やる内容が「仕事」に分類されるので、家族に説明して時間を使わせてもらう必要がある、というねじれ現象があるためだろうか(実際に保育園に行かなければならない会議の参加許可はスムーズに出るが、家でそのための仕事をする許可をもらうのは大変。外から見たら何が大学の仕事で何が保育園の仕事が分からないせいだろうけど)。プライベートの時間から仕事用に2時間捻出するのはかなりハードルが高いので、休みの取れる時期なら有給休暇を取得してやった方が楽……。