研究を若手ができる環境に

午前中は新入生向けの機械学習の基礎勉強会。これは今年は「Python 機械学習プログラミング」を読むことにした(数年前に一度基礎勉強会で読んだようだが、その翌年以降は読んでいなかった)。

どうも英語版の方は深層学習部分がかなり拡充されているようだが、numpy/scipy に加えて scikit-learn や pandas、matplotlib (ggplot2) みたいなものの使い方がコンパクトに学べればいいし、日本語版は深層学習部分が1章だけ(かつ画像認識)のようなので、とりあえず深層学習より前のところまで読めればいいかな……。

途中、少し年度末評価面談で抜けさせてもらうが、最後「何か学科の中で改善点はないですか」と聞かれ「助教の先生方の教育負担を軽減したい」ということを(毎年同じことを上申している気がするが)申し上げる。自分が助教のときはもっと教育負担が少なかったので、これはなんとかしてあげたいのだが、なかなかすぐには難しい(長期的には減るように設計したのだけど)。もっと助教の人が研究できるようにして、研究業績をどんどん積んで外に出ていけるようにしたほうがいいと思うのである。まあ、准教授についても多分同じで、全員が全員定年まで(途中で教授に昇進して)勤め上げる、というキャリアパスだけでなく、任意のタイミングでもっと条件の良いところに転出できるくらい研究できるような環境にしておいた方が良いとも思っている(自分は子育て中なので、今のようなゆるふわ環境でちょうどよいのだが)。

昼には10月からの研究生の希望者と Skype で面談。実は5月に一度来日してもらう予定で年末くらいから調整していたのだが、全然そんな雰囲気ではなくなってしまったので、それならオンラインでいいか、ということでオンラインに切り替えたのである。研究計画書のやり取りも毎回しっかりすることができたし、日本語・英語ともに全然問題ないし(日本に来たことがなく、1年しか勉強していないというのに普通に話すことができて驚いた)、10月には研究生として来日できると良いのだけどなあ。

午後はメール処理と国際会議の原稿のコメントと学部教務の仕事で2時間半。学部教務は本来は4月のこの時期は全て仕事が終わって引き継ぎをしている頃だが、今年は GW 明けまで引き継ぎが終わりそうもない。

あと今日が42歳の誕生日で、学生たちから Slack でお祝いされたのだが、いつもは研究室でサプライズでお祝いしてもらっていたのを思い出した。Slack でも十分サプライズだった。(一瞬、自分が何歳か分からなくなった)