博士号取るのはかなり長期戦

午前中は学位記授与式の日に卒業生たちに渡す記念品を購入する。例年は学位記授与式の日の夜に追いコンをしているのだが、今年は飲食を伴う集まりは昼間でもダメだなと思ったので、記念品授与と少しのスピーチだけして、修了生も参加したくないという人は不参加 OK、在学生も特に参加を必須としない、という形で研究室のセレモニーを行うことにしたのである。

今のところは4/11に昭和記念公園で新入生歓迎 BBQ の予約を入れてもらっていて(2ヶ月前から予約が入れられる)、この日に卒業生も合わせて来られる人は来てもらえればと思っているのだが、この様子だと4月は無理で、6-7月になるかもしれないなぁ。松本先生の退職記念パーティーも、いつ開催できるか全然目処が立たず、この2つの日程調整が今頭を悩ませているところ。

昼は日野キャンパスに出勤して、博士後期課程の学生との面談。最近はリモートワークが増えてきているので調整しやすいのはありがたいが、そのうち直接会うのが NG になりそうな予感。

博士号が取りたいと考えている人、どういう形で受け入れるのがいいのか、ということが少しずつ分かってきた。経験不足・力不足で申し訳ない。

結局どれくらい時間を確保できるかという問題に帰着するのだが、ざっくり言うと300-500時間で国際会議の論文1本、そこからさらに100-200時間で論文誌、みたいな感じなので、博士後期課程に入る前の研究で博士論文に組み込むことができる業績がある(論文誌掲載済み)なら最短500時間くらいでいいのだが、そうではない場合は短くても1000時間(論文誌2本分に相当)、標準的には1500時間必要であり、課程博士の人や社会人博士の人でも仕事で論文の読み書き(書けなくてもせめて論文読み)のできる人は良いのだが、そうでない場合は毎週末土日で5時間ずつ10時間もしくは平日毎日2時間ずつ5日間確保して10時間でも2-3年かかるので、かなり根気がないと難しい。しかもこの時代は時間をかけると陳腐化してしまう研究ネタも多く、論文を書くなら短期決戦で取ったほうがいい時代なので、難しさに拍車をかけている。(ちなみに本学の博士後期課程では論文博士以外は学生の期間に指導教員との共著の論文が最低1本必要)

午後は新年度の在学生・新入生ガイダンスの資料を作成したりする。この状況で普通にガイダンスができるかどうか不明だが、現時点では「学年暦通りやる(対面で学校に来てもらってガイダンスするし、授業も普通に行う)」という方針なのである。都立の大学なので、東京オリンピックには協力せざるを得ないため、オリンピックが延期しないと言っている以上は授業も予定通りやるしかない、という依存関係なのだろうが、うちの研究室はオリンピック関係のお金をもらっているわけでもないので、迷惑なことである。

オリンピック騒ぎを回避するために、あえてその時期に被せる形で海外逃亡計画を立てていたのだが、この状況だと行けるかどうかかなり怪しそうに思っている。とりあえず7月に行くのはほぼ無理で、8月も家族で動くのは無理で、8-9月に自分が先に行って住まいや車、小学校等の準備を整えておいて、9-10月に来てもらう、みたいな形が最も早いプランだが、新型コロナウイルスの収束まで2-3年かかるとすると、今年行くのは諦めたほうがいいような気がしている(どうせ言ってもロックダウンされたら家族連れだと異国で過ごすのは不安だし、ソーシャルイベントがほぼできず家で過ごすのだとすると、そもそも日本を離れる意味がないので)。